歴史的人物伝記、今回は杉原千畝(ちうね)さん。
第二次世界大戦時にドイツから逃げてきた難民に大量のビザを発給し、多くの人々を救った人物、です。よく日本版のシンドラーのリストと言われます。
外交官であった杉原千畝さんは、このビザ発給時の問題としては、ユダヤの迫害で逃げてきた人々に対して日本政府の者としてビザを出すのかどうか悩ましい立場であったことと、独断で現場サイドでよきと思われることを行動できるかどうか、という点が問題にありました。詳しくは本を読んで欲しいのですが、こんな問題に直面して悩みを抱えるだけでなく、自分の判断と行動1つで多くの命を救うのか救えないのかという状況判断は困難なことはすぐに推測できます。
判断に迷ったときにはいろんな判断基準があります、全体を想定するのか個人の意思を想定するのか、その決断が正しいかどうかは誰も分からない場合には特に、です。
自分が同じ立場であったときに同じ行動ができるのか、と考えたときにその判断と行動の偉大さが見えるわけです、書いたビザは6000人にのぼるといわれますが、6000人の命を救いその子供子孫が杉原さんに感謝を述べる姿を見ると、人間の価値というものを真剣にやっぱり考えてしまいます。
杉原千畝さんの映画でなく、「シンドラーのリスト」は1994年封切りなのでこれは学校で見たような記憶があるんですが、今でも印象に残っているシーンがあります。
シンドラーに救われた子孫たちが、シンドラーさんのお墓に石を置いていくシーンです、ラストシーンです。日本ではなく向こうではお墓にお水でなく石を置くのですが、一度しか見たことない映画でもしっかり覚えていますし、シンドラーが行ったことで多くの人が今感謝をしている、死んでもこのようにありたいものだと思いますし、生きているうちが丸儲け、生きているうちに多くの種をまき続ける人でありたいなと。
■ シンドラーのリスト