戦争の中、幼少期を生き。戦争で祖父を亡くしたモドリッチ。彼は今日、世界で最高の選手になった。 pic.twitter.com/AVGGYks58y
— Ronnie (@EH10_CFC) December 4, 2018
8月15日なのでちょっと関連した話で。
2018年バロンドールに輝いたクロアチアのルカモドリッチ選手、の話ですが、彼は幼少期に大きな戦争を経験し祖父を亡くしています。自分の祖父を戦争で失う辛さを今30歳過ぎの若さで既に経験しているわけです。
サッカー選手にはこのような環境の苦難を味わっている選手がたくさんいまして、元日本代表のオシム監督は旧ユーゴスラビア出身なので、戦争や分裂に国の崩壊などと共に仲間や大事な人を多く失っている、と買っていますし、今はレアルマドリーの監督を務めるジネティーヌジダン選手はアルジェリア独立戦争前に家族で引っ越してきた移民、ブラジルなんかの南米ではシュートを決めて移籍金で家族を食べさせるために一攫千金を狙って来ている選手もたくさんいます。
モドリッチの記事があったので引用すると
「その幼少期は過酷だった。紛争の勃発によって6歳で故郷を追われ、祖父を殺され、避難を続け、難民たちと肩を寄せ合ってホテルで暮らした。彼にとって、ホテルの裏でボールを蹴る時間だけが、つらさを忘れさせたという。いつしか、「サッカーによって自分が生かされた」という思いが芽生えたのではないか。」
「彼はサッカー選手として、ひとつひとつの出会いを大切にしてきた。たとえば、幼い頃に自分を見出してくれた故郷の恩師にはずっと感謝を続け、亡くなった折りには、矢も楯もたまらずに葬儀へ駆けつけている。自分に関わってくれた人たちへの恩を忘れない。そうやって自ら運命を切り拓いてきた真っ直ぐな生き方が、人々に愛されるのだ。」
サッカーを通じて自分を見つめ、行動を変えて人間として磨いていくことをやはり望むのですが、このようなモドリッチの環境を知るとさすがに今の日本で恵まれた環境で過ごす子供たちには難しいと思います。サッカーは世界基準なのでこのような選手と相対峙して勝負しないといけない、世界だからこそ、今の環境が良すぎて悪いなどではなく恵まれていることを自覚した上で自分を磨かないと絶対に勝てないのだろうと、つくづく思います。
特に世界を目指すわけでもないですが、世界基準を知れば知るほど今の環境が有難いと思う共に、そのようなことをしっかり教えるのも教育であり知ろうとすることも成長だとしみじみ思います。サッカーに専念できる環境は素晴らしい、しかし、人間は素晴らしい環境だけでは結果は出ない。ボールを蹴る瞬間だけが辛さを癒やしてくれる、そんな人もいることを忘れては勝てない。
ちょうど坊主のサッカー大会があって、仲間に恵まれ優勝してメダルもらったのですが、写真撮ってあげようとすると初めて『自撮り』要求されたので撮ってみました。
自然な感情の発露が出て、活躍してないのを差し置いても嬉しかったのだろうなと。サッカーは戦争で辛い時間を忘れることができる、モドリッチではないのですが、そういう部分子供には絶対に大事。