出ました、「こんなに安くてインカ帝国!」
こういうの好きです。作り手の意思や意図、既存価値に全て頭がいくとたぶんよくないと思っています。
デザインやコーディングは全て決まっているセオリーがあるのですが、感情や印象や受け手の事情や会社や組織なんかは全てコントロールは不可能であるという認識です。
コントロールすることよりも、たまたまうまくいくような偶然の発見や、人間同士の尊敬や軽蔑、恋愛感情や畏怖関係などの偶然性を踏まえた上で考えていくのが最もいいと思います。
受け手に向けての発信に関してでいえば、
ついでにみすず学園のCM。見たことないですけど。
『みすず学苑は、首都圏に8校舎しかなく、全国展開もしません。だから、少数制予備校に、ふさわしい生徒だけ来ればいいのです。また、あのCMを見て、「何となく面白そうだな」と感じる、シャレの分かる、明るくて素直な子に来てほしいのです。つまり、他の予備校は、「学力」で生徒を選別しますが、みすず学苑は、CMによって「性質」を選別してるのです。』
『あのCMのおかげで、「暗くて、気むずかしくて、文句ばかり言う生徒」が、自然に排除できるのです。』
『あのCMがいいと思う生徒は、既成概念の枠を越えられる生徒です。良くないと思う生徒は、既成概念の枠を越えられない生徒です。』
『曰く、頭が良くて才能もあるが、自己管理がやや苦手で、友達付き合いが良く、人柄のいい素直な子が、あのCMを見ることで集まってくるのだそうです。』
この文脈はしっくり来ました、弊社のような中小企業は全ての人が参考にすべきと思います。
全部に刺さるなどないし、100のうち5%でも十分。そんな発想が大事です。
私は別にこのCMでいいんじゃない、と思う派でしたので。「こんなに安くてインカ帝国!」ありです。