「当時、夜に宿舎を抜け出して遊びにいく先輩が多かった。俺は『行ってらっしゃい』と笑顔で見送ったよ。『しめしめ、これでライバルがまた一人減った』と庭でバットを振ったんだ」
わかります、野村監督は野球が上手になる前に人間を磨けと、そういった部分は本には随所に出てきます。
生涯一捕手という言葉も、捕手と言う道を貫き結果を出し続けた偉大さが感じ取れます。
ストイックに愚直に捕手道を貫くといろんな道が見えますし、本の中で野村監督がライトにチェンジして守ったことがあったそうですが、「ライトは暇や。何も考えることない」ごとくの感想言ってて、外野手出身の監督はそれほど多くないと言うのも判る気がします。監督で言えば野村監督、西武の森監督なんかは捕手出身、やはり考える思考が多いポジションなので、監督業にも向いているのだと思います。
サッカーなんかでも生粋のフォワード出身の監督はあまりいません、名将といえばモウリーニョとかグアルディオラなんか出てきますが、やっぱりタクトを振るう選手こそ監督足りうる気がします。俯瞰の目で物事を考えること出来ますし、ピッチ上の監督のような選手なんかは正にそれです。仕事なんかでも生粋のエンジニアがトップはまずないです、あるかもしれませんが素晴らしい会社の素晴らしい社長にはなりえない、確信があります。自分なんぞ全くの未熟者、野村さんの言葉と言うよりも普通の姿勢や行動が純粋に参考になります。
「当時、夜に宿舎を抜け出して遊びにいく先輩が多かった。俺は『行ってらっしゃい』と笑顔で見送ったよ。『しめしめ、これでライバルがまた一人減った』と庭でバットを振ったんだ」
こんな内容です。