最近ようやく選手権を勝ち抜いて大阪代表になった興國高校、の内野監督。実は初芝橋本高校出身だったりなので妙な親近感がわきましたが、年齢も同じくらいでさらに親近感。セルジオ・コンセイソンとか中島のポルト監督してますが結構現役のころから知ってたりだった選手が監督になったりしてるのは何かそういうものだと思ったりします。あとガンバの宮本監督ももちろんで。
話の内容は育成カテゴリにあたるユース、高校生世代をどのように導き教育を行っていくのかが結構試行錯誤の中で行っているんだというのがわかりましたし、最初はぼろぼろのところからスタートなのも実に共感で、ちょうどアオアシというユースチームのサッカー漫画読んだところだったのでその部分も含めて納得するところだらけ。
いろんな納得ポイントもあるんですが、プロになる選手の親御さんの話部分で「入る前はいろんなことを聞いたり質問をしたりなどされるのですが、いざ入ることが決まってしまえば一切何も言わない。選手の強化方法やメンバーチョイス、怪我の選手のリカバリ手段など何も言わず任せてもらっている」というくだりが実に納得でした。最近モンスターペアレンツというような親御さんもいますが、あまりそれをしすぎると選手が逆に立場が変になったり素直に依頼や指示を受けれないようになるケースもある、ということです。
これは自分が選手でも何でもない立場になるとすごくわかるのですが、熱心に試合を見に応援してくれる親御さんは嬉しいですけれども、采配や練習方法に異を加えられてもなかなか困るのもありますし、議論するのならどこまででもするんでしょうけど、メンバー300人いれば300人に説明すべきなのか、という話にもなります。自分も選手だったのでそんな親ならまず試合日程を隠します、ほんとに。
モンスターペアレンツなんかは最近よく聞くのですが、「プロになれますか?」「(本人次第なんでしょうけど)なった者もいます」などの会話なんでしょう。
意識高く志大きくする子供なら、「最高の環境をモノにできるのかは自分次第。変なこと聞かないで欲しい」ときっとそんな親までもマネジメントしてしまうのでしょうけど、これもこれ。とんびが鷹を産むには何らかの何かが必要。
そう考えるとセレッソのクルピ監督なんてどうやってたんだろう、これはすごく思います。