田中泰延さんが本を出していました。
読みたいことをかけばいい、の田中さん。
田中さんの文章は本当に面白く、読んでいるとふっと引き込まれますし、元々は電通でコピーライターをしていた経験があるので、言葉の使い方もたとえも表現もすべてが今のこの仕事には参考になります。
書籍の中にも出てきますが、「プノンペンのジョー理論」という言葉があります。この言葉はもう4年前にも拾っていて、簡単にこちらにまとめています。
『ちまたでは、IQとかEQとか言いますが、何かをするときには感情がないと何か動かないというもの。
A.「私はアジアを旅して見聞を広めた」
B.「私は、アジア、とりわけカンボジアで学んだ」
C.「土砂降りのプノンペン。停電した夜の暗闇で出会った、ジョーという男の言葉で、私は気づいた」
A.B.C、どれが人の心に響くと思いますか?
という電通の田中さんの話・・プノンペンのジョー理論。
感情を揺り動かされるような出来事、そんな出来事が何よりも響きます。事実を元にして事実を積み重ねるだけでよりイメージは鮮明になります。』
言葉を使う仕事のものとして、「自分が読みたいことをかけばいい」というのは納得で、自分が凡庸と思えば凡庸、事実を適時伝わればいいと思えばそれでいい。
社長という仕事柄、様々な仕事の方と出会う仕事柄なので事実を適示して紹介は慣れていますが、言葉にするとアバウトな表現が多いけど、事実をびしっと伝えて後は顧客の想像に委ねる感覚はいつもあります。
自分の書いた文章で何かが伝わるのか、わからなくても100人に1人でも伝わり響けば、そんな思いはいつもあります。
文章がうまい下手、いろんなものはありますが、編集やライター、取材などの仕事に関る方は読んで損は絶対にありません、さんそうかんで発行しているビープラッツとかスポーツ雑誌のナンバーとか、文章を読んでいてうまいなあ、いいなあと思うようなものはたくさんありますが、そういった方ならたぶん持っている感覚、そんな本かと。