小学生のときにやった跳び箱で、段が8段くらいまであるのですが、この段を1段1段飛べるようになるからこそ体育の意義があるらしく、一段だけでなく一気に三段飛べるような子も1つずつクリアしていくことの大切さ、積み重ねの大切さを教育するとか聞いたことがあります。
体育得意な子だったので三段でも四段でもひょいと飛んでたような記憶ありますが、何事にもしっかりした意図があるんです、というのをようやく知ってきた今日この頃。
この跳び箱のように、一段飛ばしをしてはいけないというタイトルの内容ですが、これは管理職外して社員の意見を聞くな、という内容です。真摯に耳を傾けるのは実に大事、否定はしませんし現場の声が最も大事ですしその姿勢は崩すべきではありません。ただ、現場の声をガス抜きのように社長が聞くのは避けたほうがいいんです、愚痴や悩みや課題を聞く=最適な解決案提示、という期待感と義務感が発生します。これはまともに仕事してる社長ならなお一層必要性に駆られます。
そして課題解決すると今度は一段飛ばしされてしまった管理職が悩みを抱えます、「私の解決すべき事案を解決されてしまう、それは信頼されていないのか・・。社長にも部下にも・・」と真面目な管理職ほど自分を見つめます、不真面目に受け流すものもいるんですが、それは結局強い組織になりません。なので跳び箱の一段飛ばしのようなことはやってはいけないわけです。これ理解するのはちょっと難しいので組織で仕事してないとまず無理ですし、組織でも中間管理職から責任ある職になったくらいにようやく理解できます。なのでパートのおばちゃんのような人たちと社長が向き合って「会社はね!OOなんですよ~」みたいな対話を聞いている、真摯に現場に耳を傾ける社長風景が美徳としてたまに見ますが、なかなかに違和感があります、時々海外の工場の食堂などでそういった風景をテレビで見ますが。
そして、社員は社員で直訴した感出るとなお一層期待感を持ってしまいます。
「社長ちょっとお話があるんですが」
なんて聞くと慣れた社長だと、「会社辞めます、以外のこと?それなら直接上司のOOも一緒でもいい?」と聞き返すそうので、「じゃOOさんに聞きます」となるらしく、目から鱗のような感がありました。メンツをつぶすとかそんなものでなく、トップにはもっとすべきことが多々ありますし、想いやビジョンは一緒でも当然役割分担と階層と役割があります、個別に対応してしまうと暗黙の期待値を高めたりして結果はいい結果になりません。自分自身トップに直訴などしたこともないし、部署があれば部のトップに相談が当たり前、それを飛ばすと部のトップがいい気分にならない、と習うわけでもなく行動して過ごしてきたので、こういうのも日々あるごとに伝えないといけない、と自覚してきた今日この頃です。
なので社員メンバー集めて飲み会、もよくないので必ず直属の上司もいてほしい、と言います。
これが正しい組織の配慮の形、と管理職にも知ってもらうようにしていますが、組織論などはやっぱりサッカーやってきて大人数の中で仕事して肌感覚で理解できるのと、それなりのサラリーマン生活をちゃんと送ったので、本当によかったと思います。