■ 事業再生家─会社が蘇った奇跡の物語
すごくリアルで生々しく何か明日は我が身と思うと心の奥深くから気持ち悪さがこみ上げてくるような、そんな本です。長年仕事していると栄枯盛衰、盛者必衰が身に染みますので、一世風靡して強気な場合もありますしそうでなく常に謙虚に進む場合もあります。
常に謙虚といっても大胆な戦略もジリ貧に陥るのなら、その前に手を打つという意味で早めに対策を行っていくことも常に大事です。この本の作者洲山さん自らがとんでもない大きな再生の中心となって経験したことをまとめているのですが、その経験から再生事業を現在進めているとのこと。
いいときもあれば悪いときもある、結局は最後の最後は経営者自身が肉を切らせて骨を絶つような、ハードな出血を行ってでも再生決断を行い行動できるのか、これに尽きるように思いました。腕一本、足一本、いい勉強代で払っとくわといえるかどうか、自分自身したくない勉強代ばっかり払ってるので感覚的に何か同じような感覚になったのと、そうならないようにももちろん大事。
このへんは常に孤独で死と隣り合わせ。
だから人間性や器が現れるんだと、雇われ人には絶対にわからないこの部分。