特急くろしお白浜行きでも新宮行きでも岩代あたりは通ります。南部と御坊の間辺りです。
そして天気のいい日には、ちょうど白浜の半島が見えてくる岩代あたりでスピードを落としてゆっくり走るようになります。初めての方は「事故?」とちょっと気にかかるかもしれませんし、慣れている方は「ただいま岩代あたりを走行中ですが、右手前方に太平洋が見えてまいりました。雄大な太平洋の光景をお楽しみください」とくろしおが徐々にゆっくりになるので左座席に乗っている人は身を乗り出して、右側に座っている人は目を覚まして雄大な景色を堪能いただける配慮になっています。
ここまでくると「帰ってきたな~」という望郷の想いがこみ上げてくるわけです。
千里の浜は絶滅危惧種に指定されているアカウミガメの産卵地として有名、と車掌さん言ってましたが、古くは熊野詣の際に立ち寄っただろう場所で、ざざ~と波をぼんやりみながら休憩してたような。
これ晴れている日でかつ朝はよく聞くのですが、雨や夕方などは知りません。ただ、白浜も見えて「海だぜ!」感が高まるので岩代大好きっ子でもないんですが、やっぱり高まります。
「うわ!めっちゃきれい!あれ白浜だって!」
「海コバルトブルーやで!瀬戸内海と違う!」
みたいな大阪だろう方が言ってるのを聞くと純粋に嬉しいです、思う存分満喫していただきたいものです。
サービスなのか、必須なのか、わかってないですがこの音声サービスとゆっくり走るのは。のぞみでの富士山では聞いた事ないです。
■ 千里の浜