職業柄いろんな方と出会う機会がある仕事ではあって、広告やwebは基本どんな職種どんな立場の方も接しやすい事柄なのでスマホ片手にプレゼンできたりなどもあり、いろいろ勉強の機会が多い仕事だと思います。
その中でとある方に出会い、今の職業に就かれる前の話をお聞きしたところ、山一證券が破綻したころの銀行員、と聞きかなりびっくり。
あの頃の和歌山県といえば、阪和銀行の副頭取が射殺されたとかあったりですし、住専問題とか末野興産とか尾上縫さんとか、金融腐食列島呪縛な外野のイメージしかないのですが、その頃の銀行員さんといえば融資ではなく回収がメインになるのでこれはこれで職業柄バンカー感があまりないんだと思うんです。グーグルの仕事の中でもっともきついのは「グロい」「エグい」画像を画像検索から排除する仕事だそうですが、そういうのをふと見ると気分悪くなるので納得ですが結構きついと思います。
同じように、銀行員で仕事するにあたり回収業の担当というのも結構想定外のような、わかります。もちろん回収がだめというわけでもないんですが、銀行は元気な会社に融資を行い、その会社が成長してさらにまた融資を受け成長していく、というように取引先がどんどん成長して人が増え、投資が増えていくお手伝いができることがたぶん楽しい仕事だと感じます。そんな取引先が1社、2社、ではなく10社、20社とあればやっぱり楽しいはずです。
話を聞きながら共感しかなかったのですが、整理回収機構の中坊公平さんが当時活躍していて書籍などあったので呼んだ記憶ありますが、尾上縫さんがミナミの料亭で数千億円の投資やってたとかテレビで紹介してたさなか、整理回収機構で数十億円を回収、など記事を読み「これはこの金額で正義なのか?正しいのか?」などなど学生でありながら感じたものです。
社会人になって、ミナミも新地もたまに足を運べるようになったのに、末野さんのような尾上さんのような方にはまだお会いできてませんが、職業が何がすごいとかないにしろ、この仕事が誰かの役に立っているという貢献がないと本当に辛いと思います。経営者のモチベーションなんて我欲でががっといくんでしょうけど、我欲もなくなると名誉欲くらいしか出てこなくなるので、貢献意欲は常に感じるポジションにいないときついなと思います。