熊野古道の熊野三山滝尻王子にある胎内くぐりに行きました。
滝尻王子から急な山道を300メートル上ったところ、ですが、結構ハード。
でてきた胎内くぐり。
「人ひとりがやっと通れる程の穴(岩と岩のすき間)があいていて、地元の人は、春秋のお彼岸の日には、この岩穴をくぐって山上にある亀石と呼ばれる石塔に参ったそうです。
この岩穴をくぐることを、胎内くぐりとよばれ、女性が胎内くぐりをすれば安産になると信じられていました。女性は必ずこの胎内くぐりをして行ったそうです。」
とはいえ関係ない私くぐったりしつつ、妊婦さんこの山道来るのはだいぶしんどいだろう、と思ったり。
乳岩です。
滝尻王子を後に、少し古道を歩くと岩と岩の間を抜けます。右手の岩が「乳岩」と呼ばれています。そのむかし、奥州の豪族「藤原秀衡」が、夫人を伴って熊野詣でにきた時、ここで夫人が急に産気づき、ここの岩屋で出産したとの言い伝えがあります。夫妻はここに赤子を残して熊野に向かいます。しかし、その赤子はこの岩から滴り落ちる乳を飲み、狼に守られて無事だったので、奥州に連れ帰ったと伝えられています。この赤子が成長して、秀衡の三男「和泉三郎忠衡(ただひら)」になったという説もあります。
ここから少し上に行くと不寝王子。
ちなみにですが、田辺市周辺から中辺路に入っていくまでの地域、田辺から海沿いを離れて山中に入るため、「口熊野(くちくまの)」といわれます。
そして、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は海外からの観光客も多く、「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」を結ぶ道を中辺路といいます、胎内くぐりに行った日も中辺路歩く人もいました。結構ハードなんですが。母曰く「フランスのミシュラン三つ星らしいで、熊野詣」、本当です。
ぜひとも和歌山に。
ミシュラン三つ星!「わざわざ旅行する価値」が熊野にはあります。