最近、田中さんが電通辞めたそうです。
その田中さんの話から。
「田中泰延のエンタメ新党」チリの闘い
電通を辞めて今は自由人になった田中ひろのぶさんが、「街角クリエイティブ」で「田中泰延のエンタメ新党」というコーナーを持っています。
いつも面白い映画評論を上げていて、読み終わると納得して「この映画絶対見よう」といく気持ちになってしまう評論なんですが、この中でもこれはすごいというか、自分にズンと重くのしかかってくるような、そんな書評だけで映画を感じてしまう回がありました。
■ 映画 『チリの闘い』 予告編
チリは1970年代になんと、当時大統領官邸が爆撃されるというとんでもない事件がありました。当時大統領だったアジェンデさんは「1973年9月11日」死亡します。日本の2.26事件、5.15事件以上のすごさと、1970年代は私生まれた年代。その後チリは軍政を敷き、圧政によって多くの人が処刑され亡くなるという時代を迎えますが、その歴史を紹介したのが「チリの闘い」です。
日本の歴史も紆余曲折、広島の原爆ドームに行き当時大変だったヒロシマの現状を感じたり、小学校のときに図書館で読んだはだしのゲン、そして毎年夏休みにやっている火垂るの墓など戦争の悲惨さを感じうる物語はありますが、それ以上に他国の場合にはもっともっと身近に戦争が存在しています。日本は平和ですが、世界どこもが平和では全くないわけです。
「ニ・ニ八事件」台湾の闘い
話を台湾に変えます。
台湾の歴史も蒋介石と毛沢東の時代の話から、戦前の日本占領時代の話に戻らないといけないのですが、最近大沢たかおさんや永瀬正敏さんが出演してた、日本占領時の1931年に台湾の嘉義農林学校が何と野球で台湾代表として甲子園に出場した話も必要になってきます。
この「カノ」には八田與一さんもでてきます。
八田與一さんはこの台南地方で当時アジア一と言われた烏山頭水庫ダムを作った台湾でもしたわれている人物です。
台湾の歴史は戦争が終了後、一時自分たちで政治を取り戻すのですが、内政がうまくまとまらず蒋介石率いる国民党の軍の進軍を受け入れることになります。
横山光輝先生の三国志などでもこういったケースで内政を助けるために他の国からの軍をいれると、その軍に国ごと制圧されるケースがあるのですが、まさにそのケースに近いケースになってしまい、その後蒋介石を含めた国民軍に反発した台湾人の多くが虐殺されます。
その数は3万とも4万とも言われ、さらにその虐殺については台湾では戒厳令が敷かれ秘密裏にされてしまう歴史がありました。1980年代までそれは続いたわけです、というか、しつこいですが1970年代は私生まれた年代、1980年代は当時ザベストテンで吉幾三をリアルに見ていた時代。台湾は大変な時代があったのです。台湾の首都は台北市。
台湾総督府前に並ぶクルマ。ホンダ、ホンダ、トヨタ、マツダ、ミツビシ、マツダ、トヨタ、ヒュンダイ、トヨタ、トヨタ、トヨタ・・。日本車だらけ。
台湾には兵役があります。
台湾総督府。見学は午前だけ。
中正紀念堂。
中正紀念堂は蒋介石さん。
台北に来たならまずは中正紀念堂。
とにかく広い!
大量の虐殺事件を総称して「ニ・ニ八事件」というのですが、台湾の国家としての存続や世界的に見ても国連加盟してない点などの今後の世界的な地位向上も含め、この事件を公開するようになったそうです。
そんなわけで、台湾に訪問する以上、この「台北二二八紀念館」には行かねばならない、そんな気持ちで訪問してまいりました。
駅で言えばMRT「台大医院」から出てすぐです。MRT「台大医院」駅は台北駅から1駅、帰りは台北駅まで歩いて帰れるくらいなんで、南森町から梅田くらいの距離感です。時間にして2分くらいだったような気がします。
「台北二二八紀念館」訪問日記
訪問時は雨でした、台湾は熱帯地方なので雨が実に多い。2日に1回は雨くらいの感じだそうです。
「ニ・ニ八事件」は台湾の暗い歴史です。MRT「台大医院」駅出て上がってきました。
MRT「台大医院」駅。駅の改札は北側と南側、「台北二二八紀念館」は南側から出ます。
公園の中に「台北二二八紀念館」はあります。二二八和平公園という名前で、緑が多くて散歩に快適な公園です。
建物自体は大きな建物ではなく入口もそれほど大きくありません。
長い間語ることを許されなかった台湾の歴史の闇の背景がわかるそう。モニュメントは平和を願う女性なのでしょうか。それとも同士を思う涙なのでしょうか、うつむいています。
日本語でも説明がありました。
「台北二二八紀念公園モニュメント」
公園の中には平和を記念してモニュメントが。
手を合わせます。
当時の若者は生きていればもう80歳、90歳のはず。
平和を祈願する思いは誰も変わりません。
建物もすぐ近くにあるのでスマホで台北ナビ見ながらでもすぐにわかりました。大きな看板も出ています。
阿倍野ハルカスのあべのべあが台湾出張。公園なのでときおりこういうのは見ます。
長い間語ることを許されなかった台湾の歴史の闇の背景がわかるそう。
って!休みかよ!
って!休みかよ!
月曜日は休みが多いのです、土日に旅行客が来て月曜日にはお休み。
このルーチンは日本の散髪屋だけではありません、そういえば昔に韓国に行った際に38度線の板門店見学ツアーに行こうと思ったら、
「月曜日はお休み!」
だった記憶が蘇りました。月曜日はダメです、土日働くサービス業は月曜日はしっかり休むんです。これによって、また台湾に来たい理由が増えました。
歴史を知ることは人を知ること。
台湾の人が優しく快適でいつも楽しい旅ができる理由を知りたい、そんな理由を考えたりしますがまだまだよくわかりません。次回こそは!
参考:チリの闘い【連載】田中泰延のエンタメ新党
http://www.machikado-creative.jp/planning/46375/
二二八紀念館 (旧NHK台北支局)
http://4travel.jp/overseas/area/asia/taiwan/taipei/kankospot/10335807/
台北二二八紀念館
http://www.taipeinavi.com/miru/34/