■ 許永中 日本の闇を背負い続けた男
国重さんの住友銀行秘史読んだのでその流れでイトマン事件、許永中さんへと流れで読んでみました。
著者の森さんは実際に書簡を通じて取材したうえでの内容なので詳細が実に濃くて、濃いので全体概要をちゃんとつかめているのかどうかなのですが、許永中という人に焦点を当てているので、許永中さん自身の思考や行動などの理解に繋がります。どうして経済犯罪が起きたのか?の部分です。
・イトマンは住銀の裏部隊、住銀のたんツボ、こう揶揄されていた時代がある。
・許本人が意図的につくりあげたネットワークではあるまいが、彼を取り巻く政界人は妙な接点が多い。
など。
そういえば前に読んだ森さんの本で
「同和と銀行~三菱東京UFJ汚れ役の黒い回顧録」
がありますが、これは場所は阪急の淡路にあった三和銀行が中心の深い話で、大阪東淀川区淡路は昔上新庄に住んでいた時にもそうですし、この許永中さんの実家あたり中津や中崎町あたりは大阪市北区で今でも実になじみ深い場所です。こういった歴史や大阪の街で起きたものやことを詳細知らないのは実によくないことだと、経営者ながらに感じます。なので今は必死に勉強中なのです。