■ 平成建設の秋元さん 高学歴大工集団
いつも感じてるんですが。建設の現場とITの現場の環境は似ているんですね。足場が必要とかではなくて、技術が必要な職人は必ずどこかで活躍する場があって、元請から下請、孫請の関係がどこかにあったりすることなども同じかと思います。その感覚で読んだので親近感だらけでした。
平成建設さんは
・大工は外注せずに内製化
・大工は専門工事で分けるのではなく多能工化
・大卒以上の高学歴新卒者を積極的に採用 とちょっと変わった社風や考えを持っている会社さんですが、じっくり読んでいくとほとんど納得の諸事情だらけ。
特に共感があったエピソード部分ですが2つだけあげてみます。
まず秀吉の清州上攻めの築城の話です。豊臣秀吉がまだ名前を有名にする前に、清州城という城をやっつけるために近くに城を作ることになりました。ただこの清州城の近くは、前まで城を作ろうとしては敵にやられてしまい、うまくいかなかったので、秀吉は一計を案じ、あらかじめ城を作るための壁とかパーツは全部名前を入れて、その場所に部品を持ってきたらすぐに組み立てれるようにしたうえで、場所ごとに班を作り数人の班でできることだけに専念させたことや、築城にあたって酒の場でいい仕事したものには褒美を取らすぞ、とモチベーションを高めた、という話です。
さらに、組み立ての際に秀吉のことなんで「いいぞ!」とか「もう少しだ!」などと声をかけていたに違いない・・・と
建設の仕事も棟梁がこの秀吉のように、技術がわかるだけでなく棟梁のように全体を見れてみんなを鼓舞しないといけない。
この部分の示唆はなるほどです。うちの仕事も一緒。全体が見えて方法が見えて担当が見えれば、段取りもすべて見える。
2つ目は「伝統の継承」という部分があります。平成建設さんは採用を継続的に行っていますが、これは小学生の子が幼稚園児を教えるように文化も技術も言葉にはしずらい社風や雰囲気を継続していくためには必須という話です。そうするといつの間にか小学生の子が中学生になり、幼稚園児も奨学生になります、そのようなつながりをしっかり作ることで建設現場ではいろんな教育が行えるようになるという話です。
これも納得です。クレアネットでも採用を積極的にしていますが、この部分はすごく当てはまります。採用することで教えることや伝えないといけないことが明確になるのでワンランク上に上がることになっていきます。そして採用を重ねることで、人が増えることでつながりも増えるので文化もより京後になっていきます。
秋元さん本は他にもあるのでもっと読んでみます。