■ 強い会社の教科書
『世の中に「良い会社」も「悪い会社」もない。「良い社長」と「悪い社長」がいるだけ』
『商品で差がつかないなら「人」で差をつける。中小企業は、社員教育以外に、黒字への道はない』
小山さんの本です、小山さん自身「日本経営品質賞」を2度受賞しており、経営に関しての話は本当に面白い。
ドラッカーの言う「顧客を創造すること」とか「イノベーション」とか聞いてなるほど!というのは感じますが、この経営という矛盾だらけの現場で感情とソロバン勘定で成り立つご商売の場所と、「楽して稼ぎたい」のが普通の人間の集まりである企業では、どうもドラッカーは自分でしっくりくるのは良くても経営という場所では成り立ちにくい(あくまで現在の感想)ような気がします。
なので、小山さんの指導する仕組みは本当に興味深い
・賞与の支給額を実名で公開したほうが社員のやる気がでる → これは確かGMOさんは役員全員給料はイントラで出てるって聞いたことがあり、実践している企業も多いよう
・評価の仕組みが明確になると「会社のせい」にする社員が減る
・社員の不満は不満があって当たり前、不満のあることが正しい形
・勉強会の参加を義務付けて、会社の方針を徹底させる → 社員の自主性に委ねるような無駄なことをしない。何事も強制力を使う。
→ 出席状況にあわせて賞与に連動させる。
・社員の仕事は社長の決定を『実行すること』これに尽きる。
・給与はお客様が、賞与は社長が払う。感謝されないのは教育を怠っているから。
他にも小山さんの武蔵野では、「給料体系勉強会」や、「オリエンテーション」、などの勉強会がたくさんあって半強制的に勉強をしているとのこと。「強い会社」は教育から、教育費用をかけすぎて潰れた会社はない、実に参考になります。