■ マンガでわかる! トヨタ式育てる技術を読んで
前作と合わせて読むとまた流れがわかるので面白いなと思った本です。さくっと読むこともできるのと、マネジメントや改善など組織つくりの神髄が書かれている本でした。特に「二階級上の立場で考える」はなるほどです。
目の前の仕事をしっかりやろう。成果を出そうという考えに囚われることは実は正解なんですが、実は不正解でもあります。
組織で求められることというのは、その上の段階でのアウトプットであるからです。
私自身も営業の仕事をしている時でも、新人のときでも目の前のことに一生懸命であっても
「組織として上司はどのように考え、どのように動くべきなんだろう」と考えて行動していました。
一見関係ないことかもしれませんが、組織が動く以上組織を管理する上の人の視点や考え方がわからないと、
頑張っても空回りすることがあるとわかっていたからです。
そんな考えをするのはまだ早いということもありましたが、今の自分と関係ないかもしれない、分からないようなことも経験や
思考の訓練になったような気がしています。そして今になるとその訓練や経験が大いに役立っていることがわかります。
結果として無駄だったかもしれないようなことも、本当に無駄なものとわかったことや、大事だと分かったことも
いろんな試行錯誤してわかるようになります、無駄と思えるものの中から有益なものがあったと今ならわかります。
事業においてもマネジメントでは苦労をしたり、全ては今の結果や経験に血肉化しています。
笑い話ですが今なら当時いたスタッフの話で、急に写真立てを自分のデスクに置いて仕事始めたので、「ん?」と気になって
「この写真は誰なの?」と聞くと、「彼女です!」と答えたそのスタッフの対処方法というのに悩んだことがあります。
写真立てを置くのは悪くない、けど彼女。子供の写真などなら可愛いけど、彼女・・・。
今考えたらこれがマネジメント。スタッフのモチベーションを考えつつ、全体の調和を考え今後同じことが問題として起きないようにするにはどうすべきか、教科書にも掲載されていない問題だらけです。ちなみにこれを問題と考えているのは、「写真立てを置くな!」と言えばそれで終わりですが、なぜ置くべきでないのか、説得力が大事なわけです。代替案の提示や、周囲のスタッフへの影響などを考慮した振る舞いなど、今ならできますが当時は悩んでいたわけです。
こんな悩みが増えるとはわかってませんでしたが、今なら言えますし経験としてアウトプットできます。
「二階級上の立場で考える」ことができると、いろんな立場で俯瞰して物事を考えることができるようになってきます、そういった意識は本当に大事。