プロ野球スカウトが教える 一流になる選手 消える選手。
桑田真澄さんも推薦、だそうです。
中から引用していくつか。
「伸びる選手は協調性が高い」
「目的意識を持った練習」
「原監督の画期的な練習方法」の3つです。
「伸びる選手は協調性が高い」は、能力が高くてもチームで活きる箇所は限られているので協調性があればより自分の強みを理解してチームのために何ができるのかの行動に専念できるものである、というもの。伸びる選手は協調性があるというよりも、協調性があるので伸びる選手になったというほうがいいかもしれない。守備は究極のコンビプレー・チームプレーであって併殺プレーはあうんの呼吸がなければできないですし、もっと高度になればピッチャーの投げるコースやバッターの特徴から瞬時に守備範囲の意識を変えて半歩通常より移動した守備を行うことでダブルプレーを行う、などもあるそうです。
「目的意識を持った練習」ですが、練習のための練習ではなくて試合のための練習であるということです。練習でできないプレーが試合で決まることはまずないので、試合でできるようになるために必死に練習を繰り返し練習でほぼ100%近いものだからこそ試合ではきっちりできるというもの。これは野球でもそうですし審査が基準になる体操などの競技になればよりわかります。
「原監督の画期的な練習方法」というのは、原監督は二軍選手を一軍に引き上げて数試合使ったあと二軍に戻す、ということをしたそうで、これは「百聞は一見に如かず」をそのまま実践し、二軍で頑張ってもまだ一軍では使えない、実力が足りないと目で見て肌で感じさせることを行うそうです。
など、監督の視点からスカウトの視点から、プロ野球界の話がたくさん出てきますが全て仕事に置き換えてもそのとおりとわかる内容だらけです。協調性がないとチームで仕事はできませんし、目的意識を持っていないと「お客さんが求める仕様だから」と動かない、組めないプログラム仕様になりそうなこともあります。顧客満足といっても使うユーザーのメリットデメリットがないといけないなどはこの目的意識の部分。
さらに百聞は一見に如かずはまさに仕事の内容そのもの。現場で見る感じるは必須ですし、時にはプログラムを触ればどれだけ難しいか、デザイン調整をどこまでこだわってるのかわかります。というような現在の仕事に置き換えることのできる本でした。