ジェームスヘックマン教授の話ですが、幼児教育によって将来の取得を高めるだけではなく健康も向上させ、将来の社会保険負担費用も軽減され、租税負担力も高まるため公平性と効率性にとって効果がある、という主張です。
ポイントは2つ、1つは、就学前教育が大きな価値があること 2つ目は、就学前教育ではIQだけではなく、忍耐力、協調性、計画力などの非認知能力も重要だということです。賢いや優れている場合の数値であるIQはわかりますが、非認知能力の欠如は社会的な成功は難しくなります。
主旨としては、成人後の介在としての雇用促進、及び就業前訓練よりも幼少期の教育に力をかけることで大きな利益を生むことがある、ひいては経済学上からもメリットである、という話です。
これって、幼少期のことを社会的な成功になぞるのですが、スポーツやってるとわかります。30代からいきなりサッカーやって上手くなる人みたことないし、小さいときから一定の運動神経がないとそりゃ無理でしょ、というのは誰もがわかるはず。スポーツに限ると明快ですが、もう少し広げるとわかりずらくなるところをまとめた内容でした。
もちろん臨床実験などの一定の環境でのテスト、また人的要素が強いので同じ環境下での実験が困難なためいくつかの要素制限もあっての実験ですが、納得できる点は非常に多く感じます。このようにみていくと、お医者さんの子供がお医者さんになるのは十分な環境と理由があり、経済人として会社を経営している親をみている環境の子供は、経営やセンスなど一言で言えないものを最初から持っているケースが多く、幼児教育をしっかり受けていると最初はなくても後天的に得て身につける能力が非常に高い、わけです。多少意訳ですが。