ローランド・ベルガー氏、さすがええことおっしゃる。経営は、とんでもないクリエイティブな発想の勝負よりも、こういう基本を「本当に実行できているか?」に尽きる。この仕事をし、様々なクライアントの経営層の方々と接する度にそう思います。経営に持続的効果のある奇策なし、です。
— 山口義宏@インサイトフォース (@blogucci) 2015, 5月 18
新幹線が生まれた話がテーマのプロジェクトXのマンガ本がコンビニで買える時代になってました。333円也。
戦時中に爆撃機を設計していた三木さん、零戦の振動問題を解決していた松平さん、陸軍の通信技術のエキスパート河邊さん、3人が力を合わせ完成させた新幹線の話ですが、新幹線のような国家間のプロジェクトの中にも、仕事の鬼とも言える優秀な男たちがたくさんいました。
1つ間違えば電車の事故や人の死にも繋がる技術には、ちょっとしたミスなどは通用しません。大事なことをひたすら繰り返して繰り返してようやく完成するようなものです。まさに「基本を実行できているか」の繰り返しだけ。プロジェクトXに残るような仕事をしている男たちは幸せだと思いますし、その家族は誇りだと思うんです。
前に医者の子供が医者になる割合と、先生の子供が先生になる割合が多いという記事を読んだことがあります。それはお金の面もあるかもしれないですが、両親の仕事が本当に誇りに思えて、誰かの役に立っていると心から思えるからこそ、自分もその道を歩みたいと思うからだそう。そんな仕事をやはり職業人としてはしていきたいものです、医者や先生でなくても。ITの仕事も、時には重要なネットインフラの部分を支え、時には翻訳者として企業や社長の思いを代弁し誰かに伝え、時には営業担当として企業やユーザーにメリットや魅力を伝える、そんないろんな側面を持っている重要や役割を担っています。
webデザイナー、webディレクター、などの職種はまだまだピンと来ないので、職種として憧れの仕事でもありませんが、将来なりたい仕事1位とか2位とか、子供たちが憧れる職業の中にサッカー選手には勝てないにしろ、魅力あふれる仕事と認識してもらいたい、最近は特にそう思います。業界はまだまだ未成熟だからこそ、そういった業界を盛り上げるようなことも意識せねば、と。