馬鹿なのは営業部である、と、営業部はバカなのか、意味合いが異なります。ただ営業と聞くとバカなイメージがあるからこのタイトルが出てくるのですが、世間一般で言うとバカといえばバカに感じるかも知れないですが、全くそんなことはないし、営業にはバカもいますが優秀な方は総じてバカとは真逆です。
バカの1つ覚えのようなこともありますが、改善よりも気合と根性的な圧倒的総量で上回る場合もありますし、まだないですが1つの提案でも、SWOT分析、3C分析、4P分析、マトリックスを徹底的に商品ごとや事業部ごとに深堀りしてまとめていけばパワーポイントでも100ページは遥かに超える総量のものができあがるので、そうなるとバカでも何でもなくなります。受け取る顧客からすれば、その内容が的を得ていることと新しい気付きがありさえすれば、「すごいね」ということになることもあるような気がします。まあ、資料ドキュメントに落とし込める内容の場合には、知ってることの抽出だけだと価値は低くなりますが。
というわけで元リクルートで回線を大阪の淀川区で飛び込み営業をしていた筆者がまとめた営業に関する内容は非常に奥が深いのと、経験則を踏まえて記載しているので納得することだらけ。バカでも何でもないんです、営業はバカの真逆、想像以上にクリエイティブで頭をスマートに使わないといけない仕事なので、全く馬鹿でないんです。「営業はバカなのか?」というタイトル見ると、「バカなわけないけどな~」と思って手に取って買ってしまう、そんな本でした。バカなら営業は向いていません。