懐かしいCMです。サントリーオールド、ウイスキーのCMです。國村準さんがいいです。
もうすぐ父の日ですが、父にお祝いをするとか、父がありがとうを言うとか、父がお礼をするとか、少なくとも昭和の父はそんな感じではないので、このCMも20年前くらいのもの、なんだか不器用かもしれませんが愛情深いことはわかります。「ラブリーダディ!」など言わない前提で。
ウイスキーを飲むタイミング。サントリーオールドを飲むタイミング。ここは響でも山崎でもなく。
「恋は遠い日の花火ではない」もそうですし、
「「人間」らしく やりたいナ」 もそうですが、コピーがやっぱり素晴らしいので入ってきます。不朽の名作です。父の愛情、そしてこういったご挨拶に行く彼氏の感情、娘の気持ち、三者三様だからこそ、言葉ではなく酒の力を少し借りたい=サントリーオールド。当時たぶん高校生でさっぱり理解はありませんでしたが、今になって見るとほんとにいいCMです。「どつかれるかもしれない」とか、「反対されるのでは」とか、ご挨拶は緊張するものです。黒電話で彼女の家に電話をして「もしもし」とお父さんが出るくらいの時代をくぐってきた世代なので。
今だと少し時代も異なるので、サントリーオールドをお義父さんに持っていく、とかのCMバージョンになるのかな。サントリーオールドじゃないか。いいCMはそれぞれの立場の感情や想いが錯綜します、だから余韻が残るんです。もちろん歌も含めて。懐かしいけど明確におぼえているCM。