■ 強欲企業家~買収、乗っ取り、株価操作、仁義なきマネーゲームの勝者と敗者 ■
強欲、とあるので最初から否定的に入ってますし内容も批判的な要素が多い本でした。欲自体で言うと事業家で欲がない人はいないと思いますし、強烈な願望こそが何かを生み出したり動かしたりする原動力なのですが、願望を欲と置き換えてしまうと価値が低く感じてしまいます。人間ご飯を食べたいなどの最低限度の欲がないと生きていけないので欲自体は必要不可欠ですし、その欲を自分だけの私利私欲ではなく言い形に育てていければそれがいいと思います。
あとは、買収、乗っ取り、株価操作、仁義なきマネーゲーム・・・などは、企業の中でも公開した企業間では当然このあたりはありうるもの、と考えていくべきものなんですが、それを差し置いても方法論はいろいろ問題があったにせよ、ここに出てくる事業家の方などのバイタリティや経営手腕、その後問題が生じたにせよ、経営者の能力・素養などは純粋にすごいと感じます。楽天三木谷さんなんかが掲載されていますし、凋落とか強欲など否定語でなく普通の事実で見れば面白いかなと。