八尾市のとある場所にさわかみ野球リーグの大阪ゼロロクブルズ自販機がありました、収益の一部がチームに還元されるやつです。大阪ゼロロクブルズ、和歌山には以前は和歌山ファイティングバーズだったのが、オーナーが変わったとかで和歌山ウェイブスにかわりました。闘鶏神社から取ってファイティングバーズでかっこよかったのですが、いろいろありまして。
コンビニとか中華料理とか店舗運営なら役割分担も明確でそりゃやりやすいのですけど、不確実性の高い新しい仕事や挑戦を行う機会が多い仕事だと、担当が誰など定義しずらく仕組みにもなってないような仕事がたくさんあって責務が曖昧なタスクが多くあったりします。こういうのを業務範囲を超えてボールを取りにいけると評価されますし、経営系の仕事なんてこういった仕事ばかりです。ウェルカムランチとかコミュニケーション促進とか新規顧客の仮定や推測やリサーチなどもそう、実行フェーズでも業務範囲に定義しずらいことばかりなのですが、ボール拾うに行くことは尊く偉いです。
今会社の課題は、業務分担明確化したらそれ以上の業務増加が困難になり、曖昧な業務をディレクターが全回収するのがある意味帰結なのですが、さらに進めば気の利くディレクターがボールを拾い回収し勝利に導くのだけど、この部分のボール回収できる人を育てるのに時間が非常にかかるのと、回収できるから自分は動かないでおこうと業務分担をさらに厳格化して自分のタスクを絞る人間が出てしまうデメリットです。オリックス中島監督が辞めるときに出ていたコメント、これに近い感覚を今は感じます。
サッカーや野球でも必ずあります、スポンサーへの敬意を払う人、交流会に参加する人、ファン感謝祭でコスプレする人、1日駅長さんして地元盛り上げる人がいれば、そういうときにすぐに体調不良を連発して逃げる人、ボールを拾いに行かない人、責任回避する人。ボールを拾いにいく人こそ重宝したいと思います。
あと、コロナももう対策とかマスクとかなくなりましたけど、ああいうときにリスク取れるかどうかも大事な気がします。リスクの大小ありますけどここぞという場合にはリスク取らないと、なかなか進まないということは多々あります。仕事でも一緒で仕様が決まらないから動かないとプロジェクトが進まない、ことを知っておきながらも、この点が不明だとかこの点が決めかねているなどを包含して強引にでも調整しないと、まず決まらないし進まないし防御前提でトップが意思決定するとまず成長しません。社員でもこのリスク思考が強めの社員もいるので、なかなか言っても直らないので面倒臭くなって声をかけなくなるのですけど、リスク取ること必須でないけどトップがリスクばかり言うとあかんです。がらんどうの空気運ぶくろしお乗ったり、谷町線乗ったり、経営者同士の会合したり、あの時期にはリスク取る側と防御入る側が真っ二つになりましたけど、別にコロナ罹患しても仕方ないし死んでも仕方ないくらいの気持ちと、まあ死なんだろうくらいの気持ちしかなかったので、今でも「なんでみんなそんなにリスク思考で防御入るんだろう」と理解していません。
まあ経営では肝っ玉と度胸なんかは必須なのと、命の次に大事なお金を扱って、コロナだろうが売上半減だろうが給料も家賃も固定費も変動費も払う側になると、罹患とかどうでもええねんにはなるものです。資本も自分なのでリスクも全部享受だから、コロナが怖い奴は家にいろ、来れる奴は来いというような、まるで義経が須磨の一ノ谷の戦いで崖を下って平氏をやっつけた話でまず第一に義経が駆け下りてったという話みたいに、大将がリスク取っておらおらすれば着いてくるものがいてそいつを抜擢する、というのが最もいいんだと思います。