学生さんであったり面談などで仕事の話をすることがあるのですが、細かい業務というよりも仕事の面白さ的なものを話できたらいいなと思っています。
『子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者』 = 子曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。
知識があるけれど、そのことを好きな人にはかなわない。あることを好きな人は、それを楽しんでいる人に及ばないものである、という意味です。
本を読むとかもそうですし、映画を見るとかマラソンをするなんてことも同じなのですけど、自分が嫌いなものを人に好きにさせることはなかなか難しいですし、何より大事なのは楽しく何かをしているとその楽しさが伝染してくるものだということだったりします。世の中を悲観的に絶望的に見ることもできますが、明るく未来にあふれ夢と希望を多く感じることなんかは結構大事だったりしますし、採用なんかでも結構意識的に考えたりもします。
ピアノがある家で両親も楽しくピアノしていると、子供も自然に音楽に接するようになるのが当たり前であって、要するに蛙の子は蛙だし蛙は蛙らしく蛙の楽しさを存分に体感するのが大事と思います。
走るのが好き、スポーツが好き、旅行が好き、本を読むのが好き、乗り物が好き、カブトムシなどの虫が好き、なんかも全く同じです。営業の仕事なんかで言えば
「電話営業でいろんな会社に電話をかけたりするのですが、担当者に取り次いでもらうまでに保留音がなると思います。その保留音にも特徴がいろいろあるんです。その中でピアノ買取で有名な会社さんが大阪の堺市にあるのですが、その会社さんに電話して担当者さんまでに取り次いでもらうまでの保留音が、実はCMで流れているあの音楽が流れてくるんです。『電話してちょうだい!』みたいな音楽が流れてきて、結構感動するのでふふふふーん♪と口ずさんでみたりしていると急に『お電話変わりました』となってびっくりした記憶があります」
みたいな実際にあった話を少しだけ面白く伝えることなんかも大事なのだと思います。何でも最初は面白くないかもですが蓄積するデータや経験が増えてくると仕事はできることが増えて楽しくなるので、何でも面白くなるものだと思ったりもしています。仕事をうまくやるこつ=人よりも多く仕事して仕事できる人になる と仕事楽しいです。ちょうど小学生相手にサッカー一緒にやるような感じで、そりゃドリブルで抜けるしシュートも入るし無敵感になれば楽しいわけですから。楽しむためには理不尽もあるけど突き抜ければいと楽し、です。