ベッケンバウアーさん、にちょっと失礼なのですが、ベッケンバウアーと別件バウアーの話。
別件バウアーの正しい使い方ですが、
「このあと、夕方心斎橋17時に別件バウアーでして・・」 とか、
「15日の朝は、ちょっと待ってくださいね、手帳出しますので・・。ええっと、
あー、ちょっと梅田で別件バウアーですね、昼大丈夫で、夕方も別件バウアーです」
こんな感じです。
別件バウアーはただの親父ギャグか?
親父ギャグと言ってしまえばそうかもしれませんが、人間関係には笑いという潤滑油が必要です。まじめな一面だけではなく、少し緊張をほぐすような笑いがあればまた商談や会話も弾みますし、大事なことは親父ギャグが面白いのか面白くないのかでなくて、そういった緊張を和らげて少し笑いを用いようと努力することがなにより大事だと思うわけです。自分から積極的に「朝は別件バウアーなんです」とぶち込む勇気はありませんが、大好きな方は大好きなのでどちらかというと別件バウアーと出てきた単語に即座反応して拾っていく、ほうが大事かと思います。アタックをしっかりレシーブして拾い上げるデイフェンス力、これが大事ではないかと。
ベッケンバウアーさんとは誰?
昔ドイツのベルリンの壁が崩壊する前の西ドイツで活躍したサッカー選手です。当時のスーパースターだったベッケンバウアーさん、ドイツでは皇帝といわれていました。マラドーナや、ペレ、今だとメッシなんかがサッカー選手で有名ですが、当時はベッケンバウアーが英雄で憧れの的だったそうです。フランツベッケンバウアー、『強いものが勝つのではない。 勝ったものが強いのだ。』 という名言もありますし、選手としてワールドカップ優勝、イタリア大会では最後マラドーナ率いるアルゼンチンを1-0で決勝で破り優勝、と選手も監督も両方でワールドカップ優勝しているとんでもないレジェンドです。
別件バウアーが通じる方・通じない方
ベッケンバウアーは1983年に引退を決めましたので、今から30年前ですね。となると、当時のベッケンバウアーを知っている年代になるので、少なくとも今現在は40歳以上の方で男性が対象になると思います。さらに、野球ではなくサッカーが好きだった方となると少し対象は少なくなるかもしれませんが、カラオケでピンクレディーのUFOを歌いながら踊れるような方くらい楽しい方なら「別件バウアー」も通じるように感じます。
フランツベッケンバウアー、発音するだけでかっこいいのですけど、キャプテン翼に出てくる、西ドイツの皇帝と言われたカールハインツシュナイダー君、同じくらいかっこいい発音です。
別件バウアーはどこで聞いたのか?
大阪で商談でとある社長が言ってました、「昼から花園のほうでベッケンバウアーやねん」 あくまでさらっと。その瞬間耳を疑いましたが、笑いがこみ上げてきました。まさかそこでベッケンバウアーさんが来るとは・・。初めて聞く「別件バウアー」。衝撃的でした。まさかこの社長から「別件バウアー」という言葉を聞くとは。西ドイツのゲルマン魂が蘇ります、ベッケンバウアー、ルンメニゲ、そしてマテウス、「強くて硬い」ドイツサッカーイメージがまさかこの東の島国で駄洒落にされるとは、そのアンバランスが笑いを誘います。
会食などして通常会食後、午前3時くらいまでの5次会程度に引っ張ってもうまあまあ大丈夫のラインを感じたくらいに、別件バウアー・ベッケンバウアーの話になったら、「名波に切れるドゥンガの怒り」というのでベッケンバウアーに怒りをぶつけてみたいと思います。
あれから数ヶ月後、ちょうどさっきなんですが、「行列の出来る法律相談所」で本村弁護士が今気になるキーワード、というもので「ベッケンバウアー」の話をしていたことにはびっくりしました、情報源をどこからキャッチするのかわかりませんが、数ヶ月前から読んでいた社長の感受性に心服いたします。ちなもにこういったテレビで出てくる用語は瞬間的に検索数が増加します。昔で言えば、あるある大辞典に「納豆特集」が出るからスーパーでは1週間前から仕入れの準備をしておく、ということと同じく、検索からすればテレビの特集需要によっては検索増加が明確に見えます。別件バウアー、もたぶんですが増えるのでしょう。