この仕事IT業での最大の資産は人のモチベーションで、どうやって磨くかが大事だったりすると考えています。
製造業などで工場の機械やロボットを動かして生産性を2倍に上げるのは大変ですが、人間はモチベーションをあげると簡単に2倍、3倍になることを自分自身の経験で痛感しています。ただモチベーションが下がれば簡単に2分の1にも3分の1にもなってしまうものでもあります。また顧客も敏感なのでモチベーションある時にはぱぱぱっと進むことも、モチベーションが下がれば業務スピードも段違いに変わってしまい、顧客評価が下がることもあります。
こう考えると、組織は通常社長がトップにいて下に管理職、スタッフが並ぶのですが、顧客と接する現場サイドが最も偉くて力を持っているという逆三角形になるのが正しい形だったりします。顧客に対するプロジェクトがいくつも走っている中でその対面する人=顧客接点面の人材、が最も優秀でモチベーション高く仕事しないといけないという話です。簡単に言えば現場主義でもあり、顧客からすれば顧客接点しか見えないのでこの部分に最も権限と力を持たせて顧客も組織も率いる力をもって業務に取り組んでほしい、となります。見積書作れば提案書も作るし、発注書をもらったり契約書締結チェックなんかも必要に応じてするわけです。
これだけ権限を持つことによって、顧客側は大手企業にもあるような窓口変更が頻繁に変更してよくわからん、といったことがなくなることと、幅広い業務に関わることで前工程や後工程などの業務に配慮できるようになるわけです。こんな指示したらスタッフ動きやすいとか、この要望を聞くと1週間はかかるな、などの視点です。自社ではそんな感じに業務してますし、デザイナーとエンジニアは役割分担を好みますが、ディレクターはあくまで野球でいうセカンドとショートのごとく守備範囲が広い、そしてまただからこそやりがいがあるわけです。仕事の資産は目には見えない人のモチベーション、なので。