プロサッカー選手の年俸話聞くと、クリスチャーノロナウド選手は280億円(1年間)とかあってまあ夢がある世界です。ロナウド選手の1か月でも40億円、うち含め普通の企業なんて1か月のお仕事にもかないません。
それだけ夢広がる世界なのですが、この移籍に関して「連帯貢献金」という制度があります。
連帯貢献金とは要するに「ワシが育てたのじゃ」という子供のころのチームにもお金がいくようにしよう、というものです。
プロ選手が契約年数が残っている期間に移籍する場合、所属元クラブに支払われる移籍金)の5%を「連帯貢献金」として選手の育成に関わったクラブに分配します、連帯貢献金は、12歳から23歳の誕生日を迎えるシーズンまで登録されていた年数によって決まるというものです。
2015年夏、岡崎慎司選手がマインツからレスターへ移籍しましたが、その際の移籍金は13億2000万円。
その5%の6500万円が連帯貢献金となりました。
そして計算をすると分配は以下のようになります。
・宝塚ジュニアフットボールクラブ(12歳〜15歳):0.25%×4年=1300万円
・滝川二高(16歳〜18歳):0.5%×3年=1950万円
・清水エスパルス(19歳〜23歳):0.5%×5年=3250万円
こういうのはいいですね、クラブチームからすると急にふってわいたような感じはしますが、プロ選手を育てたクラブのコーチや監督も嬉しいですし、子供たちも夢を具体的にもって練習に打ち込むこともできます。選手も小さい時に世話になったクラブに恩返しできるのは嬉しいこと、素晴らしい制度だと思います。サッカーは三苫選手や久保選手などヨーロッパでも活躍する選手が増えてきて、選手の底上げもできてきてますが、やっぱりこういう制度で町のクラブチームなどにも裾野が広がっていくことは実に大事なことと思います。
みんながみんなプロになれるわけでもないですけど、子供と一緒にボールで遊んだり正月などは初蹴りや初フットサルなどで集まるもよしですし、そこにOBなんかが来るのも実によしです。
夢を持てること、夢が叶う制度を作ること、大人の役割だと感じます。