仕事の制度設計の話です。
一発当てて売り上げも利益も出る仕事でもない分どうしても新人最初は下積みや経験ないぶんミスやうまくいかないこと多い仕事だったりします。
バイトでいろんな仕事をしたことありますが、セブンイレブンのバイトなんかうまく教育体制ができてるなと本当に思いましたし、デリバリーの仕事、イベント派遣スタッフの仕事、引越しの仕事、居酒屋の仕事、いろんな仕事は結構自分のようなバイトだらけだったのに、うまく仕事が回るなあと今の今になったら感じます。
今でも吹田の南千里駅に7時集合、トラックの荷台にバイト君数人が乗せられて引越しの現場に向かったあの空間と時間は忘れられません、終了が21時くらいで次の日筋肉痛でまあまあきつかった、という経験は本当に若いころにすべきと思いますけど、バイトはバイトなので長続きしない分永遠にバイト雑誌で求人かけるのが通常、みたいなビジネスモデルです。
ただ、今自分で仕事しながら思うのは入り口浅い感じではあるものの、奥行きは当然深く深耕できるので分け入っても分け入っても青い山状態で、限度もなければゴール地点も明確でなく、市場の変化と顧客のニーズを見ながらひたすらに進む、というのが正しい感覚だったりします。なので月末や週末や年度末や自分の中で区切りを勝手につけて、勝手に納得できる部分を納得してさらにまた進む、が正しい仕事のやり方に感じてます。
そんなことを思うと、「誰でも簡単にすぐにできる仕事に落とし込むのが管理の仕事」というのは十分に理解しつつも、「簡単にできず参入障壁も高く真似しようにも3年以上は絶対にかかる、育成コストもかかり誰もがしたいと思わない」レベルの構築と言うのが実は大事なのではと思ったりもしています。顧客相手で言えば提案とかうんぬんよりも、「楽で便利で面倒くさいことなくて言えば全部やってくれる」お手伝いさんや奴隷に近いくらいの従順なサービスが、実は価値があるんではないか、みたいなやつです。
事業の価値やメリットなどはいろんなものあるんですが、サラリーマンなんかはそういうニーズが多そう、と思ってます。
だからこそ、参入障壁を高めるには「石の上にも3年どころかもっとかかる仕事」です、みたいなほうがいいようにも思うわけです。設計の仕事なんかも一緒で、けど、すぐに成果でないと若い人は折れやすいので共通した悩みです。