承認欲求というものがあります、誰かに認めてもらいたいとか納得してほしいとか「いいね」がたくさん欲しい、のようなやつです。衣食住足りないことがこの世の中でほぼ少なくなってきた現在で言えば、この承認欲求ベースのほうがいろんなことが事がスムーズに進むように思います。
「いつも頑張っているね、こういうところがいいね、よくできたね」
こんな言葉や声かけがいいわけで、これは育児をしていて本当に思います。できてないことを指摘したり、「いつになったらするの、先生に怒られるわよ」のような指摘方法や、「しないなら怖いお化けが来るわよ」といった脅しワードなども人を動かすときにはありますが、長い目で見たときにプラスになるはずがない劇薬なわけで、昨日できなかったことが今日できたときに見逃さずに褒めないと気付きにならなかったり、自分の自信にも繋がらなかったりします。これは社会人新人でも同じこと。
たとえば子供が冷蔵庫からテーブルにお茶を運ぶ際にも
・こぼしたらあかんで
・ゆっくりゆっくり
・忍び足ニンニン、忍び足ニンニン
でいえば、「こぼしたらあかんで!」の声かけは意味あるようで意味ありません、誰もこぼしたい人いませんし、マイナス作用にしか働かないからです。なのでゆっくりゆっくり、くらいでもいいし、ゆっくり歩くことがわかってる場合には忍者のように「忍び足ニンニン、忍び足ニンニン」のほうが、声かけされるほうも楽しく、こっちも怒るわけでもないから相互にいいわけです。
仕事に置き換えてみると、複数メンバーで動く際にはメールでの顧客やり取りでCCを入れろといっても入れないスタッフがいます、入れたくない気持ちもわかるのですが、これを続けていくとミス時にやりとり状況がわからずにフォローが困難になります。また、やりとりがブラックボックス化されるので状況把握や流れがわかりずらくなるので、管理者側はコントロールできなくなって最も「嫌」になります。
結果だけ見てください、という話もあるのですが、何に向かって何をいつまでに計画して計画通りに実行できないリスクや課題を共有して、早め早めに潰して実行でき、かつ説明できる人が価値です。
任せて任さず、とか言いますが、顧客からと上司からとの期待値を早めにキャッチして見える化しつつ、それができなければ徹底的なマイクロマネジメントしたほうが絶対にいいです。
そもそも期待値がない場合もありますし、期待値が負荷になるのかなと思って説明しない場合もあるのですが、そのケースに甘えてしまうと次に仕事依頼がしずらくなる、こういうものです。ただこの発想は上司になって部下をもって常に部下のパフォーマンスに悩まないと自分自身の発想や行動が改善できません、優秀な部下ばかりだとマイクロマネジメントせずに済むので。
近鉄特急あをによし、初乗車して短い生駒までの距離をリッチに過ごしてたら顧客から電話、話を聞くとまさに
「ブラックボックス化とマイクロマネジメント」で問題にしていた箇所の指摘でした、日々自分自身も反省と改善の日々です。