熊野詣=熊野三山をお詣りすること。
昔でいえば源平が戦っていた時代、後白河法皇が歴代の上皇のなかで最多の34回もの熊野詣を行っていたそうです。
熊野推し、熊野信者でした。不思議なのは、熊野本宮って神社ですけど、清水寺は寺なので仏教、知恩院も寺なので仏教、など仏教と神さんはちがうんですが、熊野本宮が阿弥陀如来の浄土と考えられており、熊野信仰は仏教信仰の一形態だったそうです。
「神仏習合という独自の熊野権現信仰」
と言われまして、熊野の自然豊かな場所で修業を行ったものが拓いた教えは、神は普段は目に見えない存在だが、仏の姿となって現れ衆生を救うという信仰という話で広がりました。神仏習合です。
なので仏さんか神さんかといえば両方、お正月にお参りに行くのか除夜の鐘を叩くのかでいえば、除夜の鐘はなかったような気がしますが、うちは浄土宗なので熊野さんは違うねん、とかいうことでもないんです。来るもの拒まず、ぜひ熊野にお越しください。ついでに春夏秋冬でいえばやっぱり春と秋シーズンが熊野古道を歩くには最適です。