社員の奨学金を肩代わり~奨学金返金救済制度というのを、昔ですがやっていました。狙いはこの記載とおりで、クレアネットのようなwebの仕事は、多くの場合労働集約的で、経験が増えればそのまま市場価値につながるのもあって、当然制度的にはよかれしと思いながら制度設定を行っていたのですが、昔はやってました、という記載のとおり今はやっていません。
奨学金が大変だなというもあるのですが、奨学金を会社が補助するのはこれは会社の役割ではないような気がするのです。奨学金をもらった方やもらってない方ともに会社にいるのですが、会社は仕事をしに来る場所であってお金をもらって生計を立てるところでもあるのですが、家庭の諸事情で奨学金大変だし同情しますというマインドと、奨学金支払い借金を早くしないとというモチベーションと、支払いしてもらうから辞めずらいというきっかけなどと全部含めて会社組織がかかわるべきでない、と感じているからです。
会社にはいろんな方がいて、性別学歴国籍が異なるとするとどうしても差異が生まれますしこの差異を意識しすぎるとアファーマティブアクションにもなります。そして自分自身は奨学金をもらってないという感覚もあって、五体満足でハードワーク1日10時間でも15時間でも仕事すれば当然自分の報酬にはね返る業種業態、仕事と思って経験してきたので、カネ出すよりも仕事与えたほうがいいという判断もあります。
ハードに仕事してその成果が社内でも社外でも評価や信頼につながり、さらにまた仕事が入ってくるような状態を作っていけますし当然そうなると自分にも実入りは増える以上、そのような循環をしっかり意識的に作るほうが「奨学金返金救済制度」よりもずっと大事と考えています。後は、奨学金返金救済制度の適用を受けないスタッフの「ぼくには何もないんですか?」という、きわめて人間らしい利己的で自分本位だけど、本質をついた発言をしっかりと受け止めたときに、いろんな本質が見えてくるものです。
奨学金返金救済制度で恩恵を受けたスタッフもいるんですが、1つの制度も多角的に見ると本質に迫れるものです。
感情や感想と、会社の制度や役割を一緒にしない、自戒をこめて。