人間が会話を楽しいと思う瞬間は楽しい話を聞いたときではなく、自分の話を楽しく相手が聞いてくれたとき、と思っています。
人生浅く人間できてない自分の話をするよりも、楽しい話を聞くほうがずっと楽しいというのを今も昔も思っているのですが、楽しく人の話を聞くのは能力だと最近感じるようにもなりました。
基本人は自分しか興味ないからですが、企業での期待するコミュニケーション能力とは表面的な明るさや声の高さや笑顔などではなく、相手の言うことを理解したり気持ちや言い分を察したりわかりやすく説明したりする能力、言語化できる能力だったりします。
とにかく楽しんで会話を聞くことだけで話す人のためになります、仕事柄で言えば聞かないとニーズがわからないことに加えて、本音を引き出すには時間と心理的な距離感を詰めないといけないので、こうなるとマーケティング発想がすごく大事になります。有名なP&Gの人は販売する洗剤を買う主婦のニーズを探るために売り場で何時間も観察するらしい、というのを聞いたことがありますが、そこまで深層心理を考えるからこそ相手の言うことや思考が理解できるのだと。
社会人になればバイト仲間とかサークルのコミュニティではないような、外国人や同僚や上司や部下や、顧客などのいろんな人と連携しないと仕事はできないわけで、チームの一員としてどうコミュニケーションできるかは結構必要な能力、そして、鍛えないと上がらない能力なんだと、改めて感じます。