あなたの仕事を楽にするために私ができること、やり方を変えられることが1つでもありますか?
これは上司から部下ではなく部下から上司に尋ねる場合の質問話力です。
表現は難しいのですが、上司からすればいくつかのポイントがあります。まず上司は部下よりも必ず仕事や責任など抱えているので負担は大きいのですから、その仕事を楽にできれば嬉しいことは言うまでもありません。しかし、部下に任せて失敗炎上から回収するのなら任せないほうがまし、というのも納得せざるを得ない事実です。なので、下から忠告や進言は聞き取りにくいのが大前提です。
その中で「1つでもありますか?」なので、1つくらいは絶対あるんです。なので会話が進みポジティブに進みやすいといえます。
さらに、できることとやり方を変えることなど例示があるので回答も導きやすい、というのもあります。
「20歳までは共産党にかぶれない人間は情熱が足りない。ただし20歳過ぎてもかぶれてる奴はバカだ」
とチャーチルが言ったそうですが、20歳前後だと情熱ある子は社会のひずみや経済格差などに目が向くのが通常と考えると、上記のような質問はまあ無理でしょうけど、少し上司の立場になってくるとどうすべきか立ち振る舞いが少しずつ見えてきます。「上司は一方的で対話にならない」と上に反抗することがかっこいいと思う、10代後半、20代前半の大人の会話ができない子は置いておいて、どう関係性を構築すればいいのか真摯に考えれる年代になると、すっと言葉が出ると思います。
社長、といわれる職種でも立場上、いろんな組織に入ったりすれば当然ヒラになったり中間管理職になったり、なので、そのときに上司に対してどのように働きかけながら関係性をよくして結果につなげるのか、学びは常に大事。