■ 君主論 (まんがで読破) マキアヴェッリ
マキャベリは最後不遇だったのをこのマンガで知りましたが、マキャベリはチェーザレ・ボルジアという君主をみながら母国フィレンチェを憂いながら政治に関っていきます。
君主論の格言はいくつか知っていますしよく聞きます、「傭兵軍および外国支援軍は役に立たず、危険である」なども。これはフィレンチェがイタリアにおいて強国にはさまれた弱い立場であるため金を出して傭兵を雇っても結局は国のためにならない、こういった経験を多く積み重ねているからです。フィレンチェは、雰囲気的には戦国時代の近江浅井の国のような、なんか微妙な位置で生きてきたのがマキャベリ。
君主には、強力なリーダーシップが不可欠、綺麗ごとや日和見ばかりでは、小国は結局何も成すことはできない。
その行動と結果をみており、不安を増加するような言動や未来を見せることができないのなら、リーダー足り得ない、このような強い言葉があります。
厳しい言葉が並んでいるようにみえますが、いわば当たり前ですし君主としての思想発想の君主論ですが、そのほかの事項にも多く触れておりまた漫画なので、何でマキャベリがそう言うのか背景理解が進むため実にわかりやすいです。国を守るための残酷さ・冷酷さや恐怖も最終結果の果実は国民に付与される、のならリーダーは行動すべき、これも納得。
難しいことを簡単に理解させる編集者さんの力、感じます。