富士山に登るぞ、と決めた場合を想定してみます・・。
持ち物チェック、体力チェック、曜日チェック、行動チェック、富士山登山に必要な事項をチェックリストなどにまとめた上でしっかり準備するはずでこれが逆算思考です。
仕事を進める考え方には大きく分けて二種類あります。一つは「積み上げ思考」、もう一つは「ゴールからの逆算思考」です。両者は対照的なものです。「積み上げ思考」は現状を起点に考え、「ゴールからの逆算思考」は未来、あるべき姿を起点に考えます。前者は「自分都合」、後者は「相手、顧客志向」となる傾向があります。高い成果を出し続けるビジネスパーソンは「ゴールからの逆算思考」で仕事を進めます。「ゴールからの逆算思考」とは、最初に目標(ゴール)を具体的にイメージして、そこから現在へさかのぼって(逆算して)、その目標に到達するための手段、方法、スケジュールを考えるという思考方法です。
仕事の成果を高めるために大切な考え方です。何月にどうなって、そのうえで何月に完成して、何月にサイトの効果も上がってきて・・というゴールを元にした発想を行うことは大事です。
仕事の締め切りまでに余裕をもって仕上げるAさん。その発想は・・・。
Aさんは「○月×日に運用開始だから」→「2週間前までには2回のテスト運用を終わらせる」→「そのためには2カ月前までにファーストバージョンを完成させる」→「そのためには×月×日までに詳細設計を終わらせる」→「そのためには……」と最終ゴールから逆算してスケジュールを立てて、仕事を進めます。ポイントとなる各ステップの納期を定めているので、遅れ気味の場合は早めに対策を考え、必要に応じて上司や関係者に相談します。そのため、上司は安心してAさんに仕事を任せることができます。
・8月22日 アポイント・・前向き返答
・8月28日 土日を挟んで考えてもらったので返答
・8月29日 書類作成と要件説明 かつ請求書発行 とヒアリング。
・9月1日 スタート。
・9月3日 補足メール。
・10月1日 解析レポート作成。 などなど。
そんな話と共にインターン生で来ていた学生さんに「28project」の話をしました。
女性が28歳になったときにどのような生き方をしていたいと思うのかどうか、です。
詳細はこちらに書いていますが、28歳はターニングポイントなんでしょう。
正に28歳からの逆算思考で今必要なことは何なのかをしっかり考えましょう、という勉強しているわけです。これは実に理にかなう話で、安全な老後までいくと遠すぎてイメージできませんが28歳と聞くと結構リアリティがあります。1年先、3年先、5年先、10年先くらいは結構イメージつくのではないか、ですし、私の場合など司法試験に取り組むと決めた上で受験もしましたが、この目的的行為でないとすぐにぶれるっていう自分の性格をわかっていたからです。
下手に器用貧乏だと全てがうまくいっているような錯覚に陥りがちですが、でも長い目で見ればそこのところはどうなんだ?という疑問にぶつかるのも知っていたので、モラトリアム生活を送るのなら全力で何かに突っ走るほうがいい、で過ごしていたのが今振り返るとよかったように思います。主軸は勉強、これはぶらさないという軸です。28プロジェクトでどのような成果が生まれていくのかは28歳以降わからないのですが、少なくとも28歳になったときにニートで焦って日々過ごす人生は想定しないはず、なので今しっかり頑張ろう、経験を積もう、となるわけです。
『少年老い易く学成り難し』
少年なのに老人のようなことをいつも思ってました。10代頑張らないと20代ロクなものにならないぞ、と。この発想もすごく逆算思考です。仕事は全て逆算思考。