今回は文章の話です。
「怒る」を日本語で表現すれば、これだけのいろんな表現言葉が出てきます。
怒る。 憤る。 激怒する。 赫怒する。 激昂する。 憤怒する。 憤激する。 憤慨する。 憤死する。 憤然と席を立つ。 憤懣やるかたない。
怒髪天を突く。 怒鳴る。 声を荒あげる。 目尻を吊り上げる。 眦を決する。 青筋を立てる。 頬を膨らます。 柳眉を逆立てる。
顔を紅潮させる。 怒気を漲らせる。 頭に血が上る。 拳を握りしめる。 地団駄を踏む。 顔が赤黒く染まる。 怒りに全身が震える。
怒り心頭に発す。 ティーカップを床に叩きつける。 デスクを叩く。 睨みつける。 立腹する。 気色ばむ。 ふくれる。 むくれる。
むかっ腹を立てる。
表現の宝庫である日本語はかなり難しいのですが、ナンバーなどの雑誌をみてるといつも思います。表現豊か。
ナンバーさんは文藝春秋さんです。
あまり知らなくても「直木賞」とか、「芥川賞」などという文学の賞なら聞いたことがあるかもしれません。文芸春秋は菊池寛さんという、もともと文学を志していた人が文学をもっと世間に広めたいという意志で作った会社で、今でも
世間では有名です。その菊池さんは、世俗的な小説などを書きたくない、純文学を書きたいという気持ちなどがあったものの、自身が通俗小説で名前が売れてしまい、複雑な思いをもっていたそう。
その菊池さんが
「純文学でも大衆文学でも、人にたくさん読まれるのが肝要である。読まれない文学など純文学だろうが、大衆文学だろうが、結局飛べない飛行機と一緒である」と言ったそう。至極名言です。
「かっこウェブサイトだろうが、最新のJクエリを使っていようが、サイトを見てもらえるのが肝要である。見てもらえないウェブサイトは、結局飛べない飛行機と一緒である」
文芸春秋ではスポーツ専門雑誌ナンバーがあるんですが、文章表現などで素晴らしくアスリートの魂が身近に感じる雑誌です、ストイックに自分との限界に挑むトップアスリートを取材した文章ですが、どの文章も理解力を感じます。
スポーツライターという仕事の分野です。ペンは剣より強し、言葉は言霊。ユーザーのどこか琴線に触れる文章を彩りたいな、と思いながら書いていますし、そのあたりもコンセプト。
ワールドカップシーズン、日経武智さんよく出てきますが。
サッカーというゲームで勝つにはいろいろな要素が必要ですが、ベースは狙ったところにボールが蹴られるということ。勝ち越し点になったドイツのクロースのFKを見ながら、しみじみそう思いました。高い精度のキックはチームを、自身を助けてくれる。中村俊輔、中村憲剛、遠藤保仁、彼らもそうです。
— 武智幸徳(日本経済新聞) (@NikkeiTakechi) 2018年6月24日
まさに本質。仕事で言えば顧客のニーズ、満足の狙ったところにサービスや商品を提供できること。これに尽きます。
ちなみに、今まで書いた文章の中で想いがかなり入った文章
http://www.bealive.co.jp/company/recruit.html
特殊清掃、というご遺体の臭いなどの消臭をする過酷な仕事のクライアントの
採用ページ。全く白紙の部分から想いだけで書いたぼくの文章です。
のってくると書けます。
そんな感じにクライアントの想いを身体に伸せると、以外に言葉が繋がり想いが
文章に馳せていく感になります。