心臓カテーテルという技術を世に広めた「ヴェルナー・フォルスマン」さんの話です。
詳細はテルモさんのサイトにありましたが、
http://challengers.terumo.co.jp/challengers/04.html
「一九二九年、晩冬のドイツ。国家試験に合格したばかりの研修医ヴェルナー・フォルスマンは、自分のアイデアを実行したい衝動を抑えきれずにいた。
チューブを馬の血管から心臓に挿入し、血圧を測ったという記録を医学書で見つけた彼は、もしチューブを人間の血管から心臓に挿入できれば、強心剤を直接心臓に注入して、より有効な治療ができるはずだと考えていた。「これを生きた人間で試してみたい・・。ある日、実験は手術室で決行された。彼は自分の腕の静脈にゴム製のチューブ(尿管カテーテル) を差し、もう片方の手でチューブを心臓へと押し進めていった。」
ちょうど90年前に「??」という行動ではあるものの、医療の発展に寄与された方で、その後ノーベル賞を受賞・・。
ドラマでも今やっている「最上の命医」でも主人公の医師が、世界初の手術を「一回自分で実験してやったから大丈夫だよ」と患者を納得させるシーンがあります。「一度自分やったから大丈夫」は何よりも説得力があります。ヴェルナー・フォルスマンもそうですが、チューブを血管に入れて心臓まで進めて、「これ治療方法に使えるね!」なんて言われれば納得です。
医療の世界ではこのように自分を実験にして、さらにはそれで命を落とした方までいて、その中で現在の最新の医療がある、新しい気付きとともに、先人への感謝と、自分の至らなさを痛感です。仕事でもマラソンでもサッカーでも一緒で、フルマラソン走ってると「だいたい25kmくらいで心折れるけど、35kmまできてリタイヤする人いないから。この10kmを何とか耐えしのぐと何とか完走できるよ!」みたいな話は経験してると至極納得だらけ。本当に人生とはこんな感じに経験積めば違う世界に来る感覚だらけ。ネットでも自分で結構集客とかコンテンツとかデザインとかもそう、いろんなサービス使ってみると何でもできるものです。
「満足こそ賢者の石」。
もっと満足させたい、もっと人々から不幸を無くしたい、医療業界には本当に素晴らしい方が、そして自分の命をも危険にさらしてまで医療の貢献にかけた方がたくさんいます。この「ヴェルナー・フォルスマン」さんもそう、黄熱病に自らかかって人体実験を行い命を落としたジェシーラジアもそうですし、たくさんのそういった方をもって今の医療が成り立っています。医療とは異なる業界にいる当社ですが、職業に貴賎なしですし医療従事者さんの仕事も任せていただくことも多々あります。今でも覚えていますがとある大学病院の医局で打ち合わせしてる際に、昼食のお弁当食べながら手術ビデオみてる先生をちらっとみかけましたが、この風景や自然な姿は恐らくずっと忘れることはありません、一回の手術で患者が命を落とすような重大な手術だからこそ一回一回が真剣だし、そのトレーニングを怠らない。
仕事人として職業人として頭が下がりますし、だからこそ自分や自分の家族の命を預けることができるのだと。「ヴェルナー・フォルスマン」ほどにはなれなくても、自分の行うサービスや業務に関しては当たり前のように一度や二度、もっと多くは自分で手を動かして行い成功体験を積み、そしてたまにはミスも経験したうえでどのようにすればよりよくなるのか、などはたくさん実験のうえで成り立っています。「自ら経験し選択決定したことは忘れない」からでもありますし、「このようにすれば成功してうまくいくんだ!」体験が自分を支えています。
もっとサービスを、会社を、自分自身成長を、顧客満足を、よくするにはどうするか、自ら失敗して貪欲にならないといけないし、自社でいいと確信したものは絶対にいい、そんな体験を数多くしないといけないわけです、と考えていくと本当にまだまだまだまだ至らないことだらけであって、「満足こそ賢者の石」です。