えりた、さんの新刊が出てました。えりたさんは前に営業新人まんがで読んだことがあって、今回はその新人求人広告営業からの続編です。
「地元で広告代理店の営業女子はじめました」はこっちに掲載しています。
とにかく絵がよみやすいのと、素直で前向き一生懸命な主人公には感情移入してしまいます。
前の話では新人営業が徐々に信頼を獲得して、たくさんのお客さんに役に立てるようになっていく話なのですが、今回はその延長の話でそこから「上司」としてプレイングマネージャーになっていく話です。経験ある方はわかりますが、チームつくりや指導は急にできるものでもなければだいたい壁に当たるかと思います。
後輩や部下から「○○はどうしたらいいでしょうか?□□してもらえませんか?」とお願いされることは上司ならよくあることで、頼られることこれはこれで信頼の証なので嬉しいことなのですが、問題は伝え方や方法や気付きなどがここ具体的状況で異なることです。1対1で顧客の場合には変数が多くないのですが、間接的になると顧客への利益が生まれるか生まれないかは劇的に変わります。
相談された事や新しく依頼された事を全部自分でしていたら、仕事の収益性が大幅に低下してしまいます。日頃から「△△のようにしていこうよ」とマネジメントで気付きを得やすいことや、相談と結果がうまくいく仕事をきちんしている部下なら的確な指示もいいし、そうでないなら精神論でも大丈夫。「5W1Hで聞いてね」みたいな研修会議で学んだことをすぐに言うと結構部下は離れます、経験上。小学生に掛け算を教える方法、がマネジメントと考えると、「自分でできることが人に伝えれることと、人ができるようになることとは全く異なる」ニュアンスわかるかと思います。正直熟練がかなり必要です。女性が多い職場だと管理職は結婚した子供もいる男性がふさわしいというのは、痛いほどわかります、むしろそれ以外でうまくできるのか?無理でしょう、って思いますし、誰が頭でっかちの若造の話聞くねん、高校生バイトくらいじゃ、ともいえます。経験則上。
その中でも伸びてくる新人は頼もしいし、板ばさみになっても頑張れる気持ちも切れないのですが、まんがではリーマンショックでの広告営業話ではあるので市況もかなりハードです。
今の景気に流されている人は10年前のリーマンあたりの状況をしっかり学べば、今内部留保を増やす企業戦略も理解できるんだろうなど、いいときしか知らないビジネスマンにも読んでほしいなと感じました。
求人広告の仕事もクレアネットの仕事に似ているのですが、
「アクセスなどの数字」×「サイトから伝わる想い」
によって人に伝わります。そんな架け橋つくりになるような仕事をしていきたいな、最後の最後の部分本当に共感。