[盛和塾] 機関紙マラソン 42号
塾長理念
自分の人生や仕事に対して、自分はこうありたい、こうなりたいという大きな夢や高い目標を持つことが大切です。
【気付き】
最近ビジネスの三種の神器、というのをよく意識します。
1、俯瞰逆算
2、PDCA
3、見える化
の3つです。俯瞰逆算で目標から逆算して登る階段の高さを決めると、常に上を向く必要性が生まれます。高い目標設定は自分の立ち位置を意識できます。
塾生である以上、塾長のような立派な会社、大きな経営者の器になりたい、という意識は常に持ち目線をあげて精進したいと思います。
塾長講話[第37回]人生に働く二つの法則
もし私が苦労をせずに人生を過ごしてきたなら、人間性を高めることなどできず、会社をつくってからも部下の信望や信頼を集めることはできなかったでしょう。
子供の頃から苦労を積み重ねてきたことによって少しでも人間が練られ、私という人間がつくられていったから、経営者として務まったのかもしれません。つまり、
私の少年時代の苦労、不幸というものは、決して災難ではなく、後の幸福を得るために、天が私にに与えてくれた素晴らしい贈り物だったのです。
松下幸之助さんもそうです。小学校を中退し、丁稚奉公に行くなど、幼少期は苦難に満ちていました。立志伝中の人物は、すべてそうです。子供の頃の苦労は、その後の成功に至るプロセス、道であったわけです。
では、苦労をした人はみんな成功しているのかと言えばそうではありません。少年時代に苦労を経験しても、それに負けてしまった人は決していい人生を送っていないはずです。
例えば苦労に打ちひしがれ、貧しい状況に追い込まれたときに、親を恨み、人を妬み、世を嫉むというように斜めに構えて生きていったとすれば、人生は決してうまくいきません。
そうなると、小金でも貯めていたような人は、自分でレストランや水商売などでも開業しようかと思います。ところがいざ始めてみても、他人に頭を下げたこともないような、傲慢な人間の行う殿様商売が成功するはずはありません。
【気付き】
苦労という経験を松下幸之助さんも、塾長も多くされています。
経験は何にも代え難い、素晴らしい価値だと思います。
最近読んだのですが、(ちょっと話飛びますが)ニトリの似鳥さんが、
・自分と同じ21画が画数いいからと、別の子供の名づけしてその子がニトリで働いたけど、もう1つだった。画数関係ないや、と気づいた。
・リーダーにはO型多いから、と知って、中途採用をO型ばかりにしたけど
うまくいかなかった
など実に「??」ということを行っているのですが、ニトリさん自身が興味関心を持って、課題に感じたことは自分で必ず課題解決のアクションを起こして、自分で経験を持って判断している点は、素晴らしい見習うべき点だと感じます。
ニトリさんの本が面白すぎたのですが、塾長も街宣車で京都を回られたりとか、新聞に書き込まれたりとか部下が交通事故を起こして自殺しそうだったとか、今までの読んだ中でも結構あります。
常に明るく前向きで、日々取り組んで自身の経験値を高め、
正しい判断ができるように精進していきたいものです。
こころの研究 選手、コーチの次は「人間としての金メダル」をめざしたい
東海大学体育学部教授 山下泰裕
学生を指導していて感じるのは、柔道部というよりも一般の学生に対する授業ののほうが多いのですが、目先のことしか見ていない学生のほうが多いということです。
ところが大人の社会に目を向けても夢やロマン、志がない人が多いように思います。そればかりか、人生に疲れている人も多いような気がします。私は人生を終わるまで、
いくつになっても前を向き、過去を語るよりも今とこれからのことを、夢やロマンを語ることのできる人間でいたい、そういう生き方をしたいと思っています。
【気付き】
山下さんの話はスポーツなんですが、経営にもすごく響きます。
不屈の精神でアスリートは戦うのですが、そのマインドは常に経営でも大事であって
「燃える闘魂」で戦う、これも経営です。
夢を持ち日々の行動に落とし込み、俯瞰逆算で物事を考え、日々の行動に落とし込み、その結果を見える化図り、高速でPDCAを回していく。仕事も一緒、オリンピックで金メダルととる、というのも一緒。
アスリートのトレーニングには経営に通じるものがあります。
われ虚心に経営を語る 陳添福(台湾 福太関係企業 董事長)
当時の経営情勢からすれば、規模は小さくても輸出貢献企業だったわけです。同様に五十年前の日本でも、洋傘部品の輸出でバナナを輸入(バーター制度)出来たものです。
そのようなとき、バナナで財をなしていた人に、「傘の輸出ではそんなに稼げないよ。バナナで稼げるときに傘を作るなんてどうかしている」と言われました。
私はバナナの輸出でいつまでも高い収益をあげることは難しいと考えていましたから、政府の奨励策に応えて洋傘製造の道を選びました。結果的に、私は台湾における洋傘づくりの草分けになったわけです。
「無私利他」ですが、普通はギブ・アンド・テイクと言いますが、私はテイクを忘れてギブ・アンド・ギブの精神でいいと思っています。そういった心というのは、言語や風土、習慣の違いはあっても必ず通じ合うものだと、自らに言い聞かせています。
日本に「情けは人のためならず」という言葉があるように、公の社会に尽くすには何も求めなくていいのです。
【気付き】
楽して稼がずにしっかりと土台を作る、安易にバナナ売りに事業移行しなかった陳さんの考えが理解できます。社会に尽くせば回り回って帰ってくる、という意識は大事です。
人に喜ばれるものを作り、結果として返ってくる。
クレアネットもそういった会社を目指します。
われ虚心に経営を語る 河越晴皓(寿製菓(株) 代表取締役社長)
社長の息子が事業を継承する場合は先代の番頭さんたちとの間に軋轢が生じて悩むことが多いと聞きますが、私の場合にはそういった問題は何もありませんでした。
専務というメンバー2としての入社とはいえ、新入社員として全部門を回り、努力をしたつもりですが、皆が今では社長として私を認めてくれているのは、父の並外れた統率力と、私がが生まれたときから私を知っているのに、私をもりたててくれることに徹してくれた当時の幹部たちのおかげです。
それらの経験を通して、売れないものを作ってはだめだということが分かってくると、営業マンの意識も販売テクニックも変わってきます。営業、生産の両面からお客様に喜んでいただくという前提に立ち、採算を高めていくということに限界はありません。
例えば総在庫量は六○%も減りました、今では、今月はいくらの時間当たりを目指しているかということをパートさんたちも全員が知っています。
特に各リーダーは「ゼニもうけ」のできるリーダーにならなければ、部下を幸せにできません、リーダーシップにも個人差がありますから、リーダー個々の力量をいかにアップしていくかがこれからの課題だと考えています。
【気付き】
今は寿スピリッツさん、の寿製菓さんです。
寿スピリッツさん確か何号かの世界大会編に出てくるのですが、素晴らしいリーダーシップと明るい行動で、みんなの心に火をつける経営者さんの気がします。
事業承継で揉めなかったなどもその理由は文章に現れない人柄箇所なのかと思います。
リーダーの力量をあげる、
部下を幸せにする、
採算を高めていくことに限界はありません、
など文章も立派な方の印象が離れません。お菓子業界でますます発展が見込まれます。
あの日あの時稲盛和夫氏[第26回]
その一つひとつの意見に対して稲盛さんは「身に付けていただくのはあなた方ですから、皆さんの厳しい意見はすべて私の糧となります。どんなことでも、表現ででもおっしゃってください」と言って、発言しやすい雰囲気をつくりながら謙虚に、そして熱心に意見を聞かれたのには驚きました。
役所は融資したり補助金を出したりすることも大事だが、頑張って経営している経営者や技術を褒めてあげるのも非常に大事な仕事である。
【気付き】
最近経営をしていると怒られる機会が減ったように思います。
また怒られるというか、指摘を受ける機会がスタッフの時よりも減ってしまうもの、と感じます、これも仕方ないかもしれないのですが、誰かやお客様から
「厳しいかもしれないけど言うで」
としっかりとサービスや商品や会社のスタンスや行動などで指摘を受けるような機会に積極的にいかないといけない、と感じるのですが、塾長がクレサンベールで真摯に耳を傾けていることは実に大事です。そう思います。