[盛和塾] 機関紙マラソン 28号
塾長理念 決してあきらめない―誰よりも努力する
偉大な業績というのは、つまらなく思えるような毎日の仕事の積み重ねにほかならないということを忘れてはいけません。
【気付き】
千里の道も一歩から。やればやるほど、「自分がわからないことだらけ、だったり、わからないから自分でやるよりもスタッフや専門家の力を借りたほうがいい結果に繋がる」など、高度な知的な事項がわかってきました。自分のできること、できないことなどわかることも仕事の積み重ね。
塾長講話
たった一度しかない人生で、最も価値があるのは、たとえささやかではあったとしても「世のため、人のために尽くした」ということです。
科学者にとっても、決して学問上の業績だけで真の評価がなされるわけではありません。たとえ、立派な業績はあげられなくとも、素晴らしい人生観と哲学を持ち、「世のため、人のため」に少しでも貢献をしたということがあれば、それこそが魂に与えられる勲章だろうと思います。
【気付き】
仕事を通じて感じるのは、スタッフのため、顧客のため、取引先のため、自分のため、いろんな相互に変化しますが、いい仕事をすれば必ず誰かの役に立つ、ということです。ジェームスボンドが仕事でもいろんなこと言われたり、揶揄されても「私は女王陛下に仕えている」という気持ちで仕事をしているそうで、そのような誰が何をいおうが自分を貫く視点は大事。「世のため、人のため」に仕事をすること自体ぶれないこと。
心の研究 幸福の相
織田信長の言葉と伝えられているものに、「起きて半畳 寝て一畳 天下取っても二合半」というのがあるのはご存じの通りです。これも幸せとは何かを提起してくれる言葉です。
百丈懐海という高僧は、「一日なさざれば、一日食らわず」とおっしゃいました。これは、「自分は今日一日働いていない。とても食事はいただけない」と一心から出た言葉なのです。
【気付き】
働かざるもの食うべからず、ではなく、仕事して誰かに貢献するかこそ仕事になる、という発想です。この織田信長の発言もそうですが、実に好きです。金が欲しいだけだと仕事は持ちません、仕事を通じて何かを作り出す喜び、貢献できる喜び。仕事を通じて喜んでもらう姿を想像するなどは楽しいものです。
金のためではなくこれも貢献によって仕事を推し量るのは大事です。
われ虚心に経営を語る 南 忠考氏
その時、心に決めたのは「俺の人生、三十までは勉強だ」ということ。学校にはほとんど行っていませんから、何か手に職をつけるしか、私が生きる手段はなかったのです。ですから三十歳までは、とにかく勉強。
私が描いている成功のイメージを言葉で表すと、「自己の人間性が高まっていくとともに、会社の方もフル回転し、生産に販売に目の回るような忙しい毎日を送れるようになる」ということになります。
成功というのは、まず「人間的な成長」という裏づけがなくては続きません。人間性が高まれば、自ずと道は開かれると信じて、目下、誰にも負けない努力に邁進しているところです。
【気付き】
このイメージはすごく納得です。自分の成長があって自分の器を大きくすることによって会社の器も大きくなっていく、自分が渦になって動くことスタッフや他の人がどんどん渦に入ってきて大きな渦が出来上がり、そのまま大きな価値が生まれていくようなイメージです。私も30にして立ちまして、もうすぐ不惑40です。惑わず迷わず、世のため人のためになるいい仕事を目指します。
われ虚心に経営を語る 田中正之氏
ある時、塾長に尋ねたことがあります。「当社も技術開発型の会社です。苦労してお金をかけて技術開発したものがあるのですが、そういう会社にとって何が一番大事ですか」
「それは価格政策だよ」
塾長はおっしゃいました。要は価格だ、と。それは、トップが責任を持つものであり、高すぎてもいけないし、安すぎてもいけない。価格をどう決めるのかが一番大事だと教えていただきました。
【気付き】
値決めは経営です。トップが1点で値段をはじき出す必要があって、この部分の価値をどのように作るのかでいうと、顧客視点や市場価値や自社の生産性や工程等から考慮しないといけない、複合的な視点が当然大事です。
値決めは経営。
われ虚心に経営を語る 福井 誠司氏
童話に「ウサギとカメ」の話があります。この話は非常に重要な教訓を与えてくれます。
ウサギはカメに勝つことが目標でしたが、カメはゴールに到達することが目標でした。私は、だからカメはウサギに勝つことができたのだと思っています。
目標は、他の人と比較するべきものではなく、他人はどうあれ、自分の目標は何であるのかを常に自問し確認しながら、自らの進むべき方向を誤らないようにすること。
【気付き】
誰かに勝つことによって顧客満足を得られることもありますが、自分の道を進むこと、うさぎとカメの話は有名なので自分の道を少しでも日々進むこと。企業の目標や仕事の目標も他社の動向も必要ですが、自分の目指す道を追求すること。
われ虚心に経営を語る 蟻田 尚邦氏
店名の「アンリ・シャルパンティエ」というのは、私が大きな感動を覚えたクレープシュゼットを創作したフランス人シェフの名前です。
効果というのは、お客様の満足です。材料費がどうとか、人件費がどうとかいう前に、「まずお客さんに満足していただくことを最優先に考えよう」ということです。効率を先に考えると自由な発想は出てきません。お客さんに喜ばれる商品ができれば、その後いかに効率よく作ればいいかを考えればいい、と私は考えています。
【気付き】
アンリさんはうちにも元スタッフがいますが、今は息子さんの二代目、お菓子は有名ですしいい会社とスタッフも言ってました。お父さんは創業者らしくちょっとやまっけある感じで共感感じますが、その中でも当然の部分を読み解き感じ、実践している姿はさすがと感じます。
お菓子は美味しいからリピートする、美味しいものを作るためにどうするか考えて作る、その結果として値段が出てくるし、利益を出すにはオイシイを外さずに工程や材料などでの創意工夫を必死に日々行う。これに尽きます。
アンリさん先代のコメントを読んで改めてアンリさん好きになりました。
日本住宅サービス 高杉友子氏
その時、塾長は「あなたたちが、そこまで考えているんだったら、自分たちの考え方は正しいということ、つまり、マイナスの方向にエネルギーを費やすより、せっかくのノウハウを生かす場を、自分たちで作ったらどうですか」とおっしゃいました。
【気付き】
自己の利益だけでなく、利を求むるに理があるのか否か。
企業として今は上場まで進んでいる会社さんですが、創業時の悩みは同じく創業した者としても感じます。ただ、長いスパンで見れば行動に理があれば、人はついてきますしそうでなければ何かしら崩壊に進むもの、そう感じます。
仕事に意義があるのか、誰のために、何に仕えて仕事をしているのか。そんな視点を常に忘れないようにしたいです。