28projectと「働き女子が輝くために28歳までに身につけたいこと」

■　「働き女子が輝くために28歳までに身につけたいこと」

品川女子の創業者漆雅子さんの子孫にあたる、漆紫穂子さん。

28projectとは、品川女子学院という高校で行っている、「28歳になった際に社会で活躍している女性を育てる」という内容のプロジェクトです。なぜ28歳かというと、女性にとって28歳という年齢が結婚やキャリアなど大きなターニングポイントになる年齢だからだそうです。

この話は前にブログに書いていました。
＞＞28project～品川女子学院から見るサイト運営の視点

「女性の場合、出産の機会があり、仕事と家庭を両立させようとするとき、仕事から離れなければならない時期があります。日本の第一子出産退職率は約７割にもなると言われています。そういう女性たちが、その後また仕事に復帰しても、前と同じような地位や役割には必ずしも就くことができないのが現状です。
そこで本校では、専門性の高い職業を視野に専門職大学院などへの進学をめざした学習指導、社会で活躍できる高いコミュニケーション能力の育成、国際舞台での基礎スキルとなる英語能力の向上などに力を入れ、しっかりとした将来のビジョンを持って行動できる女性を育てることを目標としています。それがこの「28project」です。」

出産年齢にタイムリミットがある女性には、ワーク・ライフ・バランスを考える時期が男性より早くきます。
28歳という年齢は、仕事では多くの経験を積み、プライベートでは結婚や出産という選択肢が生まれる、人生のターニングポイントなのです。男性から見る女性のキャリア、など難しい側面が多いのと何より自分が女性でないので創造力が著しく欠けてしまうのですが、なるほどの言葉もたくさんあります。このへんは性別は関係ない言葉です。

・28歳までにたくさんの失敗を！合言葉は6割でGO！
・結果として多くの失敗を経験することが未来への投資になるのです。
・幸せな人生と意義ある人生でどちらかを選ぶのなら、後者を選ぶのもいい。
・決断とは1つを選び、1つを断つこと。選ばなかったもう1つのものに対する思いは残ります。
・とりあえずやる、練習したくない日も道具を触っているだけでうまくなる。
・自分より一回り上の世代の人は今より女性が少ない中で乗り越えてきたはずで何かしら参考になる事例をもっている
・情報を持っているは伝える側なので、その情報が正しく伝わったのかでいえば伝える側だけが判断できる

など。自然と言語化されてない箇所がはっきりされていて、わかりやすく理解しやすく行動しやすい、男性女性関係なく気付きの多い書籍です。
最後の質問と答えも納得することばかりです。
「疲労困憊しています、もう頑張れません」に対する回答など本当に納得です。想像でしかないのですが、学生のときに漆先生のような素晴らしい先生にたくさん会えて影響をたくさん受けると、きっと素晴らしい人生になれるんじゃないかな、と思えます。