[盛和塾] 機関紙マラソン 91号
塾長理念
愛されるためには愛さなければならないように、心をベースにした強い人間関係を築くためには、
経営者自らが純粋な心を持ち純粋な心の持ち主に集まってもらわなくてはならないのです。
私はそう考え企業のトップとして、利己的な本能を極力抑えています。社員が心を寄せてくれるこの会社のためには命をかけることも厭わないくらい、
強い意志を持って、私利私欲を捨てるよう努めているのです。
【気付き】
先週会社で経営計画発表会を行いまして、今期の目標設定など発表しました。
そして写真撮影もしたのでその写真をデスクの隣に飾っているのですが、見ると1人で裸一貫スタートした会社も人が増えてきて、
来年4月に入社する学生さんもいたりします。そしてこのスタッフには奥さん、旦那さん、子供がいるスタッフもいて、その1.5倍、2倍の
人が仕事に関わっている、と思うと身が引き締まります。
縁なんて頑張ってもらってるスタッフにも、縁あって出会った顧客にも、いい仕事を。
私利私欲を捨て頑張らねば、と思います。
塾長講話 第八十八回
企業経営とは「経営者が自分の夢を実現するのではなく、現在はもちろん将来にわたり、従業員やその家族の生活を守っていく」ことにあると、気がついたのであります。
苦楽をともにできる、心が通じ合える従業員を育んでいくことが、企業経営ではまずは大切になってまいります。
厳しい経営状況に直面し、従業員にもつらいことをお願いしなければならない、その苦しいときこそ、従業員との真の関係が露わになっていく
すばらしい実績を上げ、信じ合う仲間から称賛と感謝が得られるという精神的栄誉こそが最高の報償なのであります。
【気付き】
苦楽を共にできる仲間、というのは実に大事です。
10年前に創業したときはリーマンショックでした、そこから経過して今は最も古いスタッフでも社歴4年程度なので、
文化なんて今作ろうとしているときです。だからこそ、このチームでよかったとかここで働いて楽しい、といえるような
そんな歴史や仕事を伝えていかないといけない、と思っています。
もうすぐワールドカップなので、勝っても負けても、おれたちの代表だと誇りに思えるような、
そんなチームワークを作りたいものです。
塾長夜話
京セラは連結ベースで九千億円の現預金を持っています。ですから、一年や二年は赤字が続いても経営は揺らぎません。
社長は二割の給与カットで、役員たちも二割カット、一割カット、そして一般の課責任者クラスまで六%ほど給料を減らしています。
「もし今伝えたいことを違わすことがあったら、刺し殺してくれ。お前たちもそういう度胸があるのなら腹巻にドスを持っておいていつでもおれを刺し殺したらいい」とまで言いました。
【気付き】
赤字があってもつぶれない会社つくり、そして赤字になってつぶれる瞬間の前に
「助けてくれ!」といえる顧客つくり、も大事です。
縁あってご紹介や知り合いに縁が少しずつできてきました。
縁を良縁になるように。努力です。
深川 真<広島> 株式会社マリモ 代表取締役社長
二○○八年の上場企業の倒産件数は三十四件と戦後最多です。そのうち二十五社は不動産・建設業になっています。
新卒内定者七名にも内定の取り消しをいたしました。以降、昨年末までの半年間で百名近くの従業員を泣く泣く退職させています。
深川さんは良心の呵責で、たいへん悩んでいらっしゃいます。それはそれでよいのです。悩むべきなのです。ただし、決して卑怯なことをしたのではないということだけは、自身をもってください。
【気付き】
マリモさん、アーバンとかゼファーのような会社でなく
今も生き残っています。スターマイカのように管理などを行ったり、企画と施工と全部でなく業務柄営業会社面も強かったので
リスクヘッジもうまくできたようです。(wikiなどから)
解雇に内定取り消しは辛いですが、今の発展はこの時代があったから、かもしれません。
そう考えると不動産業界は20年に1回来るバブル崩壊時に耐えれるか否か、が結構ポイントなのかも。とかとか。
柳井智雄<大分>柳井電機工業株式会社 代表取締役社長
メーカーおしえモノをつくっていますから、きめ細かいサービスをしてくれる販売代理店、特約店があれば頼りになります。
【気付き】
メーカーは販売店が必須、販売店が力もつとマージン交渉できる。
仕入れ下がると利益も改善する。
経営の研究
「ブラジルのお国柄がわからないのですが、たくさん人を入れたらあきませんよ。もっと少なく、いわば収益構造を経費過多にならないように組み立て直されたほうがいいのではないのでしょうか」と言いました。
【気付き】
お国柄、というハンデを乗り越えるのはまたすごい。
情報なんかでいえばコンサルなんかもいるんでしょうが、ブラジルの国民性など現地にいかないとぴんと来ないはずなので、
肌感覚研ぎ澄まさないと生きていけない、と思うとほんとにすごい。
あの日あの時稲盛和夫氏 第五十六回 浜野 義光 元京セラ専務
稲盛社長の超人的な努力とひらめきがあったのは間違いありません。高アルミナ質をはじめ次々と新しいものをつくりだして製品を生み出していきました。
私も京セラに入ったときに、「よくもこんな次々とものができるな」とあきれたものでした。
【気付き】
塾長が才能あった話ですが、作業量と好きかどうかだけだと感じます。
16時間勉強してたので、仕事当初寝食忘れて仕事なんかもぜんぜん平気でしたし、起業したときなどは
土日も関係なく夜も仕事ざんまいでしたので、今思っても「作業量=努力」と「好きで自分で起業したから」
だったので苦痛とかそんなものは全くありませんでした。
働き方改革なんか、大手派遣社員だけやっておいてもらえればOK、ぼくは
最初からそんなもの興味もない、発想だったので。
圧倒的な作業量、これさえあれば何でもできる。あとは「技術好きやし、お客さんも好きやから
普通の3倍くらいのサービスでやってあげよう」とやってると自然に口コミで増えたものです。塾長もそんな感じだったんだろうとか思います。
最近働き方改革とかいろいろあるんですが、「創業のときはそれくらいやるねん、だから今の自分もあるねん」話はちゃんとしておかないといけないなと、
そうでないと「本気でもっと頑張りたい!」と思うスタッフなどを失望させることになるので、という点は反省です。