[盛和塾] 機関紙マラソン 39号
塾長理念 善きことをなす
高い目標を設定する人には大きな成功が得られ、低い目標しか持たないひとにはそれなりの結果しか得られません。自ら大きな目標を設定すれば、そこに向かってエネルギーを集中させることができ、それが成功のカギとなるのです。
【気付き】
目標を高くすると目線が上がりますし、移動も大きくなります。
大きな目標や高い目標設定は会社の経営者しかできません。
少しでも高く、成長に向けて、いつまでも子供の頃に描いた大きな夢のような、
そんな目標を設定して追いかけて上がって行きたいと思います。
塾長講話
「やさしさ」とは、決して見せかけのやさしさではありません。真のやさしさは厳しいものなのです。私は今までも、「大善は非情に似たり。小善は大悪に似たり」ということも申しあげてきました。
中途半端な同情心から、甘やかして育て、そのために子供が堕落してしまうという例もあるように、小善は大悪に相当するわけです。自分の子供がかわいいばかりに溺愛するのではなく、むしろ厳しく育てていく。
「真の目的はその現象の根柢であり、本質であるところの道・教を学ぶことである、心学というものである。(中略)どこまでも修己治人の学問であります」
【気付き】
高い目標を立てると各個人にも今以上の作業負荷をかけるなどになりますが、大善と小善と考えて、親のように子供に経験価値を高めるのは実に大事だと思います。
厳しく愛情をもって育てるのは実に大事、さらにそのことを自分が使命感や責任、覚悟をもつのが大事。
あたかも、子供の責任は親がとるのが当たり前のように。
心の研究 東京大学名誉教授 溝口雄三
自分の中で開き直らせたのは、「自分はいったい何なのだろう、何のために自分は生きているのだろうか」という自分の原点への問いかけなのです。愚痴っているだけの己というのは最低の己です。そういう時に稲盛さんは、自分の存在、自分の役割を自分に問い、自分の意義付け直されたのです。
【気付き】
自分は何のために生まれたのか?これは死生観にも通じます。
いつかは死ぬ、それなら死ぬまでには何か事を成し遂げたい、または死んだときに肉体は滅んでも
ずっと生き残された帆との心に生き続ける、そんな人になりたいものです。
経営の研究 我々は、21世紀に何を目指せばいいのか? 弁護士 中坊公平
この詩が言外に言っているのは、「あなたたち、幸せというのはそんな遠いところに追い求めていってもあるものではありませんよ
。幸せというのはもっと身近なところに、自分の心のなかにこそあるものですよ」ということです。
【気付き】
おもしろきこともなき世をおもしろく 高杉晋作が言った詩ですが、どうせ死ぬんならやってやろう、そんな
強い気持ちになれます。誠実で立派な死生観はこの生ある身分を有難く感じます。
せめてことをなしてから逝きたいです。
御牧平八郎(秋田 秋田いすゞ自動車(株) 代表取締役社長)
塾長はよく、会社はその経営者の器以上には大きくならないとおっしゃいます。それは当社の拠点を見ても同じことで。そこの責任者次第で業績は変わります。少ない人数ですから、一人でもぶら下がり意識を持った者がいればすぐに成績に反映します。
トップに有言実行の気持ちがないと部下の目標意識も強くなりませんから、約束が守れない時には自らペナルティを課しています。つい先立っても、目標数字にいたらなかったという理由で二十万円の罰金を払ったところです。
【気付き】
トップの要諦は会社の器は社長の器と同じと言われること。
信頼を勝ち取るためには1本のメールを丁寧に、1つの大切に、そんな意識は常に大事。
十文字保雄(盛岡 (株)十文字チキンカンパニー 代表取締役社長)
「頭脳労働重視」ということです。私は「鶏という素材を元に工夫次第でいくらでも新しいビジネスが可能」と考えています。
現場、頭脳労働者、女子を問わずに、しのびないとは思いましたが、会社に貢献していない方はお引き取りを願いました。全体では、一割強の退社ということになります。
【気付き】
知的労働者とも言いますが頭を使い生産性をあげるには創意工夫が必要。
知識労働の生産性を上げる方法は、業種・職種にかかわらず、ほぼ共通し、かつ至って簡単で、
「仕事の目的を明らかにすること」とも言います。
鶏の生産も知的労働であって、その貢献ができないと職を追われることもある、というのは仕方ないことです。
秋山利輝(東京 (株)秋山木工 代表取締役
「二十一世紀には、物作りをする職人が必要となるだろう。本物が作れる人が必要になるだろう」
四年間は全員が寮生活です。朝は五時半に起きて、一年生は当番で皆の食事を作ります。そして食事が終わるとマラソンです。私も一緒に走っています。
私がその子が本当に職人になれるがどうかを見抜く場合、まず、「親孝行するぞ」とか「少しは安心させるぞ」とか思っている子かどうかを見ます。
四年丁稚期間に一人四百万円はかかります。そして職人となってからの四年間で、この四百万円分位は会社を儲けさせてくれるようになります。本来ならこの時期からが、会社にとっては一番の戦力となってくれるのですが、本人にとっても、この時期が色々なことが素直に吸収でき、職人としていちばんの伸び盛りとなります。
例えば駅前の銀行。そのうちに空くだろうと思っています。あそこは天井も高いし工場にはぴったです。そして前もガラス張りなんかにしないで、誰でも自由に出入りができるようにします。
職人というのは、他人を感動させることで、その価値が決まる仕事だと思います。それにはまず、自分がいかに感動をして、そしてさらに他人をどう感動させられるか。
【気付き】
秋山木工さんの話です。
テレビでも雑誌でも有名な方なので詳細は知っているのですが、読めばやはりすごいです。
特に育っていく職人をそのまま会社に引き止めないのは、あくまで職人が中心の考え方で、その職人が
活躍することこそ会社の役割と考えるのは、「困ったならぼくをお食べ」というアンパンマンに近い気がします。
自社のこと自分ことではない利他の心。
親から受けた最大の利他を感謝の気持ちで恩返しして、そして自分も仕事を通じて親の期待に応えるという素晴らしい循環があります
http://akiyamamokkou.co.jp/
http://akiyamamokkou.co.jp/column/
ブログも素晴らしいです。しかしこれでもやはり辞める丁稚はいるそうです。