[盛和塾] 機関紙マラソン 14号
塾長理念 経営に打ち込む
・仕事が忙しくて、立場に責任を感じているから、しんどいのですが、苦しんでいる中にも、自分の生きがいを感じているのです。
・自分の仕事にほれなければ、絶対に成功しません。素晴らしい仕事などできるわけがないのです。
【気付き】
仕事は楽しいです、いいサイト作って集客で来て結果も出て、顧客が喜ぶと楽しいです。経営もみんな頑張ってくれて、成長すると楽しいです。自分が仕事に楽しむこと、これが最も大事と思います。しんどいときもありますが、楽しいものです。「世の中で一番楽しく立派な事は一生涯を貫く仕事を持つと云う事です 」
福澤諭吉さんも言ってます。webの仕事は楽しいものです。自分でwebを通じて人を豊かにしたり元気にしたり、企業自体を変えることもできます。
弁護士になれなくて結果この道に来ましたが、この仕事に出会えて運が良かったと思います。そんな気持ちで仕事をすることは大事かなと思います。
塾長講話 経営はトップの“哲学=考え方”で決まる
・私はたった一回しかないこの人生を、素晴らしく悔いのない人生を生きてみたいと思っているだけなのです。だから、私から見れば、資産はいくらある、会社の利益はこれだけ出れば十分と思っている方を見ると、なんと馬鹿げたもったいない人生を歩んでおられるんだろうと思えて仕方ありません。
・よく人を信用し過ぎて騙された、女子事務員に使い込まれたという話がありますが、人間というのはいくら真面目な人でも魔がさすときもあれば、変りもします。それが人間なのです。ずっと真面目なままでいる方が奇跡なのです。
・例えば「小人閑居して不善を為す」という言葉があります。会社を経営して少しうまくいって、そこそこの利益も出ていい給料を払えて、社員からは「社長、社長」と言われ、周辺からも盛んに煽てられれば、誰でも有頂天になります。そうならなかったら嘘です。
【気付き】
謙虚にして驕らず、フィロソフィにも書いてますが、塾長が言うので間違いありません。前にユニバーサル園芸社の森阪さんが「塾長がグリーン車なら自分は普通車じゃないとあかん」のようなことを書いてましたが、目線をうえに、塾長基準などで考えると奢りなど吹っ飛びます。
自分まだまだ何も得てません。甘えたことばかり言うなと。そんな気になります。
塾長対談 原・資本主義のすすめ
・これから考えるべきことは、追及した利益をいかに散財するかだと思います。世のために、人のためにお金を使う。最初のステップは、従業員または株主、さらにはお客さんに対する利益の分配です。それでなお利潤があれば、文化や社会に還元する。
・梅岩は石門心学という塾を開いて、「商いは卑劣なものではない。利益追求は罪悪ではない。武士が禄をはむのと商人が利潤を得るのとは変わらない。ただし、商いは正直にすべきで、卑劣な振る舞いがあってはならない。」と商人道に哲学を注入したのです。
【気付き】
仕事に関して取り組む姿勢や姿は大事です。
商いは飽きない、ともいいますが創意工夫で物事がうまくいくことは本当に楽しみですし、それによって顧客やスタッフが満足してくれることもまた同じです。
われ虚心に経営を語る 木村 隆之 様
・ちょうどそのころ、サラリーマンの生活に夢も持てず疑問を感じていた私は、「自分は他の人間とは違う。独立して何かで日本一になる」と一念発起、会社に辞表を提出したのです。
・しかし、取引先が徐々に増えるなかでユーザ―の反応などから、「高品質の材料を使い、独自の製品を作る」ことを真剣に考えるようになったのです。
・私は、これだなと思いました。それは、産地と私たちがお互いを肌で感じることで、商品に対して愛情を感じるきっかけになり、品質・衛星管理に対する自発的な行動につながる一つのあらわれだからです。
・いまわが社では、新規事業として「ステックス」という殺菌・乾燥・保温機能付きのハイテク靴箱を考案、製造・販売しています。一見もずくの製造とはまったく無関係のものに見えますが、そうではありません。工場内の衛生管理の徹底をめざして試行錯誤を繰り返していくうちに、必要性を感じ、私自身が考案したものです。
【気付き】
木村さまのパワーを感じました。きっともずく以外に出会っていてもうまくいったんじゃないかな、というエネルギー。
最近そういったパワーを感じる方の発言や考えには特徴あって、それを何か感じます。サラリーマンのころからエネルギーがばんばん出ている、そんな方に思えます。
われ虚心に経営を語る 小原 繁 様
・(こんにゃくのような)そういう衰退産業のなかで売り上げを伸ばし、企業を発展させるために、私は極端にいえばオール・オア・ナッシング、生きるか死ぬかの選択を迫られ、設備投資をし、新製品開発にかけようと決めたのです。
・私は、その会社(優れた人と設備)をどのように動かせばいいのかという゛ソフト″を塾長に教わったと思います。それ以来、私は社員に向かって「これから、どういう会社にしたい」と言い始めたように思います。とにかく、私自身の夢を語りながら、「こんな会社にするのだ」ということ一点張りだったような気がします。
・そしてその冬、「皆に感謝をしなさい。お歳暮の季節になったら安い肉でもいいから、従業員の皆さんに贈りなさい」という塾長のお言葉を実行しましたら、皆は本当に喜んでくれました。
【気付き】
よく言われますが、ハードとソフト、機械と人なら素晴らしい機械を入れても数年は競争優位があったとして、時代とともにその競争優位も無くなってくる、ハードは大事ですがソフトの面を強化しないといけない。企業は人なり、人に投資して一儲けでなく人儲けができれば結果として儲けにつながるということだと思います。それには社長が誰よりも仕事を愛して率先垂範して働くこと、これが大事です。また、スタッフにちゃんと感謝を伝えることも大事です。
経営の研究 堺屋 太一 様
・いつまた不況がくるかも分からないから、勤勉に働け。地味に暮らして倹約に努めろ。不況に耐えられるように内部留保を持て―と説いたのです。日本の商家に残っている家訓は、だいたいそうです。
・石田梅岩の言葉に「人、三刻働きて三石の米を、我四刻働きて三石と一升を得る。なんと素晴らしき」というのがあります。
【気付き】
実家が農家なので質素倹約が染みついているのですが、結局そういったことだと思います。投機に目を向けずコツコツした努力を重ねて信頼を勝ち取ることは長い目で見れば最も大事なことだと感じます。
今ここに生きる塾長の一言 足立 統一郎 様
・私の場合を考えると、例えば社員旅行で社員のみんなと同じ目線で、つまり彼らはこちらの目線には上がってきませんから、同じ目線で接しようと思うと私が目線を下げないといけませんが、その期間ずっとそういう状態でいるのは大変です。相当に気を使わないとできません。そのこと一つとってみても、塾長が相当に気を使ってくださっているのが分かります。
【気付き】
盛和塾で議論してる際に「難しいな」と感じる時があります。ただ塾長の言わんとすることで「難しいな」と感じるときは、哲学や思想の面以外にはあまり感じたことはありません。日々仕事を精いっぱいやること、全力を尽くすこと。自分もスタッフに話する際には伝わりやすいように話さないといけない、そう感じました。
今ここに生きる塾長の一言 恩田 多賀雄 様
・平成四年六月のある日、仕入れ担当の幹部に呼ばれて、「上場するには、一社からの単独購買では駄目なので、明日から半分にする」と通告されました。一週間もしないうち、またその半分にするという通知をもらい、結局そのまま取引停止になってしまいました。
・「恩田君、君のしていることは人の家に上がり込んで、しかも台所にまで入って、どんちゃん騒ぎをやっているようなものだ。そんなことをしていたら、いずれそうなるよ」と諭していただきました。
【気付き】
いろんな会社リスクがありますが、恩田さんのように人の会社に入りすぎることもよくない、と学びました。次回の冊子でも恩田さん出てきますが、素直に実践、素直に受け取る、などの学びの姿勢は実に参考になります。
あの日あの時稲盛和夫氏 藤尾 秀昭 様
・「わが国に有力な経営雑誌はいっぱいあるが、人の心に焦点を当てた編集方針を貫いておられる『致知』はなかでも際立っている。日本の経済発展の時代変化とともに『致知』の存在はますます重要になってくるだろう」
・私は、人間の価値というのはどれだけの涙を流したか、どれだけの汗を流したか、が値打ちを生む一つの基準だと思っています。ただたんに、汗と涙を流すのではなく、それが他人のためにどれだけ寄与したかということこそが大切なのです。
・「残った社員がいい社員だ。残った社員が縁の深い社員だ」
・私は、なにごとにおいても真剣勝負をした人は詩人になると思います。
・真剣勝負をした人の言葉は、パッと言ったさり気ない言葉でも詩のように人の心を打ちます。「残った社員がいい社員」とか、「残った社員が縁のある社員」とは、まさにそういう言葉です。
・私はわが社の社員に、「人間は感動することが大事なんだ」ということをよく言います。人間、感動すると脊髄の奥に知らず知らずの間にめらめらと燃え上がってくるものがあります。その炎が、自分自身を前に押し進めるし、宇宙からいろんなものを引っ張ってくるエネルギーになると思うのです。
・「経営学は教えることができる。経営学という学問を教えることはできるが、生きた経営は教科書なんかでは教えるに教えられない。学ぶに学べない。自得するしかない」
【気付き】
あの到知出版社さんの藤尾さんにびっくりしました。盛和塾の冊子を読み直すと実に驚きが多いです。到知出版社さんの本はたくさん持っていますし、
「朝礼なんかにおすすめやで」と取引先からいただいたこともあります。藤尾さんの言葉は1つ1つは実に深い内容で、まさにそのとおり、と感じることばかりです。生きた経営は自得するしかない、そうなんです。本にないからこそ、痛い目や経験を通じて学んでいるわけです。仕事も一緒だと思います、経営者はそういった場所を提供することがスタッフへの貢献だと思います。