[盛和塾] 機関紙マラソン 127号
塾長講話[第115回]
リーダーはその組織の業務遂行、業績向上に貢献するシステム、いわゆる仕組みを
構築できる人でもあるべきだ。
多くの社員の生活を預かるリーダーはその責任の重さを自覚し、目標ビジョンを
高く掲げ外部環境の変化を決して言い訳にすることなくその達成に向けて不屈不況の
精神をもって集団を率いていかねばならない。
【気付き】
低迷しないように組織を預かる以上自覚をもって貢献できるシステムつくりが大事。
それにはそのシステムに必要な組織や人を考えるのも大事。
最近徳川幕府や歴史など見る視点も「どうしてこのような組織になってるのか」など
すごく考えます、幕末なら新撰組や薩摩藩の武士たちの行動などですし、そもそも260年
存続した徳川幕府もすごく参考になるわけで。
戦国時代にお茶が流行ったのもお茶席で密会してたとかとか。
人が動かす組織に新旧はありませんし、参考になることは多々あります。
塾長講話[第116回]
日本航空は事業会社としては戦後最大規模の2兆3000億円の負債を抱えて倒産しました。
よく昔から小人閑居して不善をなす、というように人間は暇があったらろくなことをしません。
【気付き】
仕事が忙しいではなく、顧客のためにご奉公できるありがたいと思えると幸せな仕事感に思えます。
人は人、自分は自分。いろいろ仕事でもありますが
「前よかったからまた頼むわ」と言われる仕事をどれだけできるのか、これに尽きると感じます。
不善できないように日々精進、必死のパッチです。
われ虚心に経営を語る 若尾 東 〈埼玉〉
大曽根商事株式会社 代表取締役
毎月300万から700万の経営赤字が続きます、700万の経常赤字の場合キャッシュでは返済元本含めて
1000万円を超える金額が消えていきます。一ヶ月の売上がたった1500万から2000万の会社でキャッシュで1000万円消えていく
怖さはすさまじいものがありました。
銀行の要請は妻にも向けられました。
連帯保証人として妻を加えなくてはいけなくなりました。じたくの土地建物にも抵当権が設定されます。
【気付き】
怖いです。読むだけでぞっとします。
家族の崩壊や会社の崩壊寸前、そしてこれが明日は我が身と思えるのです。
この怖さは体験しないとわからないでしょうし、日々数字を全体像を見て
感じる人の怖さは単なる社員では絶対一生わかりえないと確信できます。
前にとある飲食業の上場企業会社社長さんの書籍を読みましたが、実家の両親の住む家に
抵当権設定してるなどの話があり、社長という人は本当に腹くくっています。
だからなおいっそう、この若尾社長の話は読むだけで苦しくなります。
われ虚心に経営を語る 石黒 功 〈三河〉 イシグロ農材株式会社
よいときもあれば悪いときもあります。悪いときにしっかりとした蓄えがないと
やっていけないのです。内部留保がありあえすれば悪いときも耐え抜くことができます。
十分な財務体質を作るには利益を出して内部留保を蓄えないと、みんなを守ることができないのです。
【気付き】
ざっくりですが。
1000万円の利益が出たとしても
・借入返済に10% 100万 で 900万
・33%を賞与原資 として300万 で600万
・税金などで40% 240万
残りは360万 が内部留保と考えても、全然増えない感覚であったりです。
賞与原資にしたとしても社会保険料、従業員と会社負担で30%なので、
230万が実質的に付与できる金額、ですし。
すごくざっくりですが、だからこそコツコツ貯めないといけないし
いいときに大盤振る舞いでキリギリスのようにしてはいけないわけです。
あの日あの時 稲盛和夫氏[第65回]山村 雄三 元京セラ株式会社 代表取締役副会長
仕事においては現状維持するだけでも大変な努力が必要だ。本人が現状を維持しているというときは
本人がそのつもりでいるだけで客観的に見れば確実に現状から後退している。
また現状より向上していると思うときですら、客観的には現状維持の状態である。
【気付き】
これはわかります、すごくわかります。
ITのように日々変化する業界だからこそ、変化を楽しみながらチャレンジすれば生き残っていくのですが
そうでなくてもどの業界やお仕事でも同じです。
現状よりも常に高みを目指して成長しないとジリ貧になります、貧すれば鈍する、どんどんダメになるのが怖いので
頑張れるときに頑張りたいと思います。