[盛和塾] 機関紙マラソン 125号
塾長理念
■「人生とはどのようなものなのか」「人生をいかに生きるべきか」ということを自分自身に問い、心を高めることに努める。またそのことを通じ、経営を伸ばしていく。たった一回しかない人生を、そのようにして、素晴らしい生き方と経営に努めることを通じて、従業員やその家族はもちろん、社会のため、世界のため、さらには地球のために貢献する。
【気付き】
自分の行動は顧客のため、従業員のためになっているか。
価値観はここから開始。
塾長講話 私の幸福論 ─幸福は心のあり方によって決まる─
■私は臨済宗妙心寺派の僧です。禅宗では「南無阿弥陀仏」とは唱えません。
■百八つの煩悩があると言われています。この煩悩が人間を苦しめている元凶だとお釈迦様は説かれたわけですが、中でも最も強い三つの煩悩として「欲望」「愚痴」「怒り」という「三毒」があげられています。
■真面目に一生懸命働き、不平不満を言わずに常に感謝の心を抱き、謙虚にして驕らず、反省を怠らない人は、そうした美しい心が反映されたような幸せな人生を送ることができるはず
【気付き】
臨済宗妙心寺なんですが、私の祖母も同じ。
人としてどう生きるか、経営哲学をもって何を機軸とするのかは
経営者として必ず必要です。
真面目に働くことの大切さに加えて、
「一生涯を貫く仕事を手に入れることは幸せである」
仕事は自分のやりがいもあるし、お金を得ることもそうだし、社会への貢献もあるし、そんな労働価値感をたくさん広めたいと思います。
従業員の幸福と企業の競争力を両立させる経営 青山 敦
■心の経営の価値観は、
・幸福観何が幸せか
・仕事観何のために働くのか
・人生観人生の目的は何か
・企業観企業とはどうあるべきか
■「労働とは人格を磨くためにするものであり、仕事は苦しい方が良い」
■その人格とは
無私、試練、利他、大義、大計、覚悟、王道、真心、信念、立志、精進、希望
■・経営理念:浸透の場
・リーダーシップ:育成の場
・全員参加:発揮の場
・目標管理:管理の場
・会計管理:容易化の場
・フィロソフィ教育:伝承の場
【気付き】
青山先生も言ってますが
「仕事感」 楽ばかりで稼ごう ではなく、しんどいから意義がある
「労働とは人格を磨くためにするものであり、仕事は苦しい方が良い」
これはわかります。
クレアネットではこういった価値観の共有ができなく能力だけで
仕事してる感が最近出てきているので、結構違和感を感じていますが、
きっといつか悪い未来が来て危機的状況に陥ると思います。
過去最高益でも危機的状況、昔トヨタがそんなことを言っていましたが、
数字だけ見れば見えないこのような、価値観部分は弊社でもそう。
仕事責任を果たさずに帰社する従業員、体調管理が甘く迷惑をかけ、
顧客から尊敬を受けるどころか顧客満足、顧客納得にも至らないサービス
提供ばかりになってしまっている案件、サポートフォローしても理解しない
部下、などなどあげればきりがありません。
そしてこういう経営者ならの共通の悩みも、
トップの成長の糧です。伝えるのか放置するのか、別案を盛り込むのか、懐柔させるのか、説教するのか、人をして改善を促すのかなどなど方法論も。
われ虚心に経営を語る 森坂 拓実 〈大阪〉
株式会社ユニバーサル園芸社
■私が勝手に名づけた「中小零細企業社長の三種の神器」、外車・ロータリークラブ・社長室をすぐに手放しました。
■一億円以上の経常利益を出した会社は一.六%の四万二千社でした。
■私は三十年間、一営業マンの名刺を持ち、数字のノルマを課し、営業兼総務、人事、経営管理、雑役から掃除夫まで、すべてをやってきました。
■小さな会社においては経営もなにもない。ただ働き倒せばよい。そうすればほとんどのことが解決する
■若いときから働いてきたと自負しています。土曜日に休んでいるような人に負けるはずがありません。
■そういう立派な事業をして世のため人のために尽くしながら、われわれにはすることがあります。税金を納めることもそうです。雇用を守っていくこともそうです。そういうことをしていきながら、自分が人生を楽しむのは、いくらか他人さんよりも少ないかもしれないけれども、これが「善きことをなす」ということなのです。
【気付き】
森坂さん調の話がたくさん。
働き倒せばいい、そうです。
森坂さんは園芸の仕事なので、これもインテリは競合としてここに来ない。
ぼくも意識的に難しいことやややこしいことは会社としての再現性に乏しいので
避けようとしますが、経営者は圧倒的に体育会系多いのはこういった
「知識より行動、メンタルはタフ、考えるより経験、やったことないなら
やったらええやん」発想に共感あれば経営よりだと思います。
働き方改革ですが、役員は関係ないので深夜1時でも仕事できますし、
逆に8時間労働縛りにぼくがされると発狂しそうなので、これはこれで、
いい時代になってきたように思います。
圧倒的差異が生まれやすい環境。
佐藤 裕樹 〈山形〉 ネムール株式会社 代表取締役社長
■まず目標です。「利益率一〇%を出す」という思いを強く持ち、それをするにはどうしていくかを考えるのです。
■あとの加工段階で利益が出るからそれで何とかうまくやっていこうという考えは、やはり甘えなのです。加工部分は加工部門で考えられたのですから、それで利益を取ればいいのです。
■京都でネギを刻んで売っておられる人を知っています。ネギだけを切って袋に詰めてスーパーで売るだけで、たいへんな利益を上げている人がおられます。
【気付き】
ネギ切って利益でる、前にも読みましたが好きな話です。
経営となると勉強だ、資格だ、経験だ、いうのですが、ネギくらい誰でも切れるしネギ切る機械があるので借り入れして使えば誰でも切れます、
そしてその事業で収益を出す、これが経営と思うんです。
ネギを切るのがサービスだ、気付くのは経営者。
さらにインテリはまず参入しないので勝ちやすい。
社運を懸けた「黒霧島」十五年間の挑戦を支えたフィロソフィ
■ですから、「食文化」を立てるというスタンスから、われわれはずっと黒霧島の宣伝をしてきました。自分の焼酎に関してはあまり宣伝していません。
■「いかに具体的に」ということですが、これは深い思考によって意識がミリミリミリと音を立てて、ドンと出て来る感触までいかないと、本物は現れないのです。
■私は禅宗の本を読んだときに「牧翁」という言葉を知りました。
■そこで塾長の教えである「謙虚にして驕らず」から外れたことを話している場合には、「担ぐ人と担がれる人」ということを言っています。
「担ぐ人は担がれる人を一生懸命担いでいますから、担がれる人がしっかり担がれるようにしてください。
【気付き】
担がれる人の役割、と担ぐ人の役割、あるんですが、できる人は無意識に
「担ぐほうの仕事しっかりやるので担がれるほうは、その部分に専念して
もらっていいんです。私たちが頑張りますので」
と自然にサポートに徹するような役回りに回ることができます。
できない子は周囲を察することできないので、どっちにもいけず
調和しないのですが、どちらの立場もでき振舞えるのも素養。